6月25日からの「アース・モンダミンカップ」での開幕が近づく国内女子ゴルフツアー。開幕を10日後に控えた15日には、ともに今シーズンの初優勝が期待される松田鈴英と吉本ひかるの二人が9ホールのマッチプレー対決を実施する。松田、吉本をはじめ関係者はノーギャラで、現地中継スタッフは6名というその異例の舞台裏を探った。
滋賀出身の人気プロふたりが対決
松田鈴英と吉本ひかる。人気女子プロふたりの対決は、開幕を待ちわびたゴルフファンにとってぜひ観たいと思わせるものだ。実はこのマッチプレー、なにもかもが異例づくしで行われる。
まず、滋賀県を舞台に開催される対決の模様はYouTube上でLIVE配信が予定されているが、新型コロナウイルスの感染対策の一環として、スタッフは最小限。携帯電話網を使用したワイヤレスカメラによるリモート中継で、現地中継スタッフはわずか6名のみ。現地の映像を4G回線で東京にリアルタイムで伝送し、東京のスタジオでスイッチングやコメント付けを行うという。
そして、参加する松田鈴英、吉本ひかるはもちろん、ラウンドリポーターも、解説者も、全員がノーギャラなんだとか。「元気にプレーする姿を見てもらいたい」という思いから、関係各社が実費を負担して実施するそうだ。ちなみに、吉本のバッグは普段通りに姉の百花(ももか)さんが、松田のバッグは、松田の地元・滋賀で対決が行われることもあり、小さい頃から地元で一緒に練習してきた友人が担ぐのだそう。
ちなみに、この二人はともに滋賀県出身で、所属事務所も同じことから今回の企画が実現。中継はもちろん、記者会見もリモートで行われ、さながら会社員でいうズーム会議などを利用した“テレワーク“という印象だ。
松田と吉本、ともに初優勝に近い人気選手のふたりがマッチプレー対決でどのような戦いを見せてくれるのだろうか。楽しみにしたい。