メーカーが販売するアイアンセットでもっとも長い番手が5番となった昨今、問題となるのは5番より上の番手をどうセッティングするかだ。業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人に、セッティングの決め方について教えてもらおう。

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。今回は、先日クラブフィッティングを受講された方に聞かれたことを題材にしたいと思います。

みなさんは今お使いのアイアンの3~4番の番手に相当するクラブは何を使用していますか? このポジションは、ロングアイアン、ウッド型UT、アイアン型UT、ショートウッドなど一番選択肢の多いところであり、自身のプレースタイルやよく行くコースのショートホールの距離やロケーションに合わせるなど、様々な考え方によって様々な組み合わせが考えられます。

その方はバッグに13本しか入っておらず、5番アイアンの上は、5番ウッド。UTを買おうと思っているけど、どんなモデルが良いのか、ロフトは何度が良いのか判断つかないのでアドバイスが欲しいという物でした。

画像: 5番アイアンと5番ウッドの間の選択肢はショートウッド、ウッド型UT、アイアン型UT、ロングアイアンと非常に多い

5番アイアンと5番ウッドの間の選択肢はショートウッド、ウッド型UT、アイアン型UT、ロングアイアンと非常に多い

まずその方にそのウッドとアイアンの間のクラブがなくて困る状況、もしくはその飛距離のクラブが欲しいと思う状況を思い出してほしいとお願いしました。その方は、パー3でちょうど良い距離を打つクラブがなく、あったら便利だなと思ったそうです。

何ヤード打ちたいといった明確な基準もなく、メインとなるコースを決めず、色々なコースに行くとのことでしたので、使い勝手を考えて飛距離は5番ウッドと5番アイアンのちょうど中間ぐらいの飛距離が出るクラブが良いとアドバイスしました。この方は、5番ウッドでの飛距離の目安が210ヤード、5番アイアンでの目安が170ヤードでしたので190ヤードぐらい飛ぶクラブになります。

次にどんな弾道を打ちたいかを確認しました。するとあんまり弾道をイメージしたことがないという返事でした。そこで高い弾道が好みか、それともライナー性の前に飛ぶ弾道が好みかと質問を変えると、高いほうが好みという事でしたのでヘッドは7番ウッドかウッド型UTの21度をお勧めし、シャフトは7番ウッドなら5番ウッドに準じたものでウッド型UTならウッドとアイアンのちょうど中間にあたる重量帯でキックポイントもできれば揃えると良い旨をお伝えしました。

少しだらだらとやり取りを書きましたが、何をお伝えしたいかというとこのウッドとアイアンの間のクラブは、飛距離はもちろん、どんな弾道を打ちたいか、どんな状況で使いたいかを考え、それに合わせて買わないと結局上手く当たらず、狙った結果が得られないクラブになってしまう可能性があります。言い換えれば、しっかりこだわって作ればあなたのゴルフをとても楽にしてくれる「魔法の杖」にもなりえるのです。

重複しますがウッドとアイアンの間のクラブは、ショートウッド、ウッド型UT、アイアン型UT、ロングアイアンと4つのジャンルがあります。ショートウッドやウッド型UTは高い弾道が打ちやすくミスへの許容度が高い反面、風の影響を受けやすく深いラフなど厳しいライには対応しづらいです。

反対にアイアン型UTやロングアイアンは、ライナー性の弾道が打ちやすく悪いライにも強く、方向性も出しやすいですが、ボールが上がりづらく飛距離が出しづらいといった面があります。

これらのクラブは同じロフトでも長さがみなちがうので想定飛距離もバラバラです。なのでしっかりと狙った弾道と飛距離を実現するクラブを手に入れるには、ショップや工房などの詳しい方と細かいすり合わせが必要になりますが、ここのクラブがビシッと決まるとゴルフは本当に楽になりますよ。

ちなみに私は3Wの下に19度のウッド型UT、その下に21度のアイアン型UTを入れています。その下は4番アイアンです。ウッド型UTはやや高めの弾道で200~210ヤード、アイアン型UTはライナー性の弾道で190~200ヤードです。距離の長いコースではこの2本が私の生命線です。

みなさんは、このウッドとアイアンの間、どんなこだわりのクラブを使っていますか?

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