多くのゴルフ場への行き帰りを共にしてきた愛車を手放すことはオーナーにとって一大イベント。「名残惜しい」「悲しい」といった感情が押し寄せ、二の足を踏んでしまうことも多いことだろう。そんなとき背中を押してくれるのは、未来へ踏み出すための資金となる「買取価格」だ。そこで今回は、中古車買取・販売のプロであるラビットに、少しでもクルマを高く査定してもらうための方法を紹介してもらった。

大前提!高く売れるクルマの条件とは?

まずは一般論から。そもそもどういったクルマが高くなりやすいのか? 査定のプロであるラビット世田谷代田店の店長・松本祐治さんに、高く売れるクルマの条件について解説してもらった。

教えてくれた人
「クルマ〜売るなら♪ラビット!」でおなじみの中古車買取・販売店ラビット。お話をお聞きしたのは世田谷代田店にて店長を務める松本祐治さんだ。

画像: “査定のプロ”が教えてくれた! ゴルファーの頼れる相棒、クルマを高く売る方法・安く買う方法

条件1:走行距離が少ないクルマ

「走行距離は少なければ少ないほど高く売れます。判断の目安は年間の走行距離が1万kmを超えるか超えないか。購入してから3年であれば3万㎞以下、5年であれば5万km以下といったように基準以下であれば査定額はアップします」(松本さん、以下同)

そして、とくに走行距離の影響が大きいのはスポーツカーだという。

「1万km台と10万km台では100万円以上の差がでることもあります。逆に影響が少ないのはバンなど商用車利用の多いもの。バンは総じて過走行のものが多いですが、海外での需要も高く、走行距離は査定にあまり影響しません」

条件2:エンジンなど心臓部に問題がないクルマ

「当然しっかりと走ることが大前提です。査定していて多いのは、見た目は非常にキレイでも、エンジンのチェックランプ(警告灯)が点灯してしまっているクルマです。これは要修理となり、最低でも10万円以上の減額になります。チェックランプ関係は安く直せることも多いので、直してから査定したほうがお得な場合も多いです」

画像: エンジンのチェックランプが点灯していたら直してから査定に出すようにしたい

エンジンのチェックランプが点灯していたら直してから査定に出すようにしたい

条件3:クルマのタイプに合ったトランスミッションが付いていること

「マニュアル(MT)やオートマ(AT)といったトランスミッションによる査定額は、クルマのタイプによって大きく変わります。スポーツカーやターボ車の場合、MT車は人気があるため査定額もUPしますが、軽自動車やノンターボのクルマではAT車のほうが高くなります」

トランスミッションの違いによる査定額の差は平均で20万円ほど。だが、「スカイラインGT-Rなど人気スポーツカーの場合だと、MT車であれば50万〜60万円のプラス査定になることもあります」という。

画像: 条件3:クルマのタイプに合ったトランスミッションが付いていること

上記条件から外れてしまったら安くなる?

さて、3つの条件を見てきたが、当然これだけで価格が決まるわけではない。

「査定価格を決める要因は他にもたくさんあります。いくら走行距離が短くとも、全体のコンディションが悪ければ意味がありません。オーナー様の日頃のケア次第では、査定額を大きく上げることもできますので、これから紹介する項目をチェックして、日頃の愛車ライフの参考にしてみてください」

いますぐ実践したい!査定価格アップ術&お得情報

大切に乗っているつもりでも、臭いや塗装の退色などはなかなか気づかないもの。ここからは日頃からやっておくだけで高価査定に繋がる愛車のケア方法と、知っておきたいお得状態を松本店長に紹介してもらった。

査定価格アップ術1:月に1度は洗車しよう

「お客様の中には『納車から一度も洗車していない』という方もいらっしゃいます。そうしたクルマは洗うとキレイになったように見えますが、付着した塵や埃、花粉や砂などが塗装の中にまで入り込んでいて、いくら磨いても艶が出なかったり表面がザラザラになってしまうことがあります。これを防ぐためには月に一度は洗車して、積もった汚れを落とすことを心がけると良いでしょう」

ゴルフ帰りにガソリンスタンドに寄ったついで洗車する、休日に練習場へクルマを走らせたついで洗車する、と習慣づけるとよさそうだ。

画像: クリア塗装がはげて浮いてしまった例。こうなると修復は困難だ

クリア塗装がはげて浮いてしまった例。こうなると修復は困難だ

画像: 濡れて乾いてを繰り返して取れなくなってしまった水アカ

濡れて乾いてを繰り返して取れなくなってしまった水アカ

査定価格アップ術2:明るいカラーのクルマにはボディカバーを掛けよう

「近年、鮮やかな色のクルマに乗る方も増えてきました。そこで気をつけたいのが退色です。雨ざらしで駐車していたクルマと新車を並べるとその差は明らか。とくに赤や青といったクルマは退色が目立ちますので、駐車時はボディカバーを掛け、日焼けを防ぐと良いでしょう」

カバーには傷を防止する効果もあり、汚れが付着した状態でカバーをかけるとこすれて傷になりやすいので、できる限り汚れは落としてからカバーを掛けるのがオススメだという。

査定価格アップ術3:サンシェードでダッシュボードを守ろう

「10年や15年など長く乗っている方に多いのが、ダッシュボードのひび割れやベタつきです。これは熱で樹脂が溶けてしまうことで起こります。一度なってしまうと交換以外に直す方法はありませんし、当然査定額もダウンします」

これを防ぐのが駐車時にサンシェードをつけること。「それにより熱の影響は少なくできますので、愛車に合わせたサンシェードを用意しておくと良いでしょう」というから、マメに行おう。

画像: ダッシュボードの保護はもちろん車内の温度上昇にも効果のあるサンシェード。ぜひとも用意しておきたい

ダッシュボードの保護はもちろん車内の温度上昇にも効果のあるサンシェード。ぜひとも用意しておきたい

査定価格アップ術4:マメな消臭を心がけよう

「クルマに付着した臭いは査定に大きく響きます」という。愛煙家はとくに注意が必要だが、ほかにも気にするべき匂いはある。

「タバコはもちろんですが、ペット臭は人間だけでなく、リセール時に『飼ってるペットが嫌がる』と敬遠する人も多いです。付いてしまった臭いを除去するのはなかなか難しいのですが、日頃のケア次第でこれは大きく改善することができます」

画像: ペットを飼っている方は消臭をこまめに行おう!

ペットを飼っている方は消臭をこまめに行おう!

まずはタバコ。喫煙する場合はかならず前後2箇所の窓を開けて煙が抜けるようにすること。灰皿の位置も車内中央ではなく、窓際に置くだけでだいぶ変わってくるそうだ。

「ペットの場合は、座席に直接乗せるのではなく、ペット用シートなどを用意して、よだれや体臭を付着させないこと。あとは消臭剤を置いたり、降車時に消臭スプレーをするだけでも大きな効果が期待できます」

臭いは普段から乗っているオーナーはなかなか気付きにくいもの。気になるならばは第三者に確認してもらうと良いだろう。

査定価格アップ術5:ステッカーはボディに貼らずガラス面に

ドレスアップでステッカーを貼る場合は、ボディを避けガラス面に貼るようにすること。

「ボディに貼ってしまうと、剥がしにくいばかりか、剥がした際に日焼けで大きく目立ってしまいます。ガラス面であれば簡単に剥がせて影響もほとんどありません。ただし、貼りすぎは運転の妨げになるので注意が必要です」

査定価格アップ術6:傷は直さないほうがお得!

「売却を検討しているのであれば、車体の傷やへこみは修理せずそのままにしておくほうがお得です。傷は直したほうが査定額は上がりますが、アップした査定額よりも修理費のほうが高い場合もあります」

また、車両保険などで直すと、その後の保険料が高くなってしまい、結果的に損をすることにもなりかねないので注意が必要だ。

画像: 保険で傷を直せばその分保険料は上がる。傷の修理費を考えれば直さないほうがお得かも⁉︎

保険で傷を直せばその分保険料は上がる。傷の修理費を考えれば直さないほうがお得かも⁉︎

査定価格アップ術7:車検前に売るのがお得!

実は車検の残余期間や車検切れは、査定にほとんど影響しないという。

「よく車検は残っているほうが良いと言われますが、それはあくまでも次の車検費用が掛からないタイミングで売るとお客様が「お得」という意味であり、車検が残っているからプラス査定になるというわけではないのです(場合によって多少のプラスはあり得ます)」

なかには車検を通した方が有利だろうと査定前に車検をする方もいるというが、「余計な出費になってしまいますのでオススメしません。もし事情があり車検後に売却せざるを得ないのであれば、できるだけ車検費用は安いところで通すと良いでしょう」とのことだ。

査定価格アップ術8:査定は売却タイミングで行うこと!

「実は査定するお客様の4割が『売却タイミング未定』、『来年の車検までには』など漠然としているのが現状です。査定後に走行距離やコンディションは変わりますし、そのときの需要や世情で価格は変動します。基本的には売却を考えたタイミングで査定するのがもっともベストと言えます」

お店によっては買取フェアやキャンペーンなどを行っていることもあるから、そうしたタイミングに合わせるのも得策だ。

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