いよいよ開催が迫ってきたアース・モンダミンカップ。今大会の出場権をかけて争う主催者推薦選考会、いわゆる「マンデートーナメント」が昨日行われた。
マンデートーナメントとは、大会の週の月曜日に行われる予選会のようなもの。マンデーを勝ち抜けばレギュラーツアーに出場できるため、賞金シードやQTランクが出場圏内に達していない選手たちが試合への切符を勝ち取る最後のチャンスとも言える大会だ。
今大会のマンデーには84名が参戦。試合はもちろんトーナメントセッティングで行われ、加えて月曜日は雨風も強い厳しいコンディション。その中を耐え抜いた19名の選手たちが新たに出場権を得た。トップ通過した西山ゆかりら優勝経験のある実力者も複数人いる。
そんな19名の中でもとくに要注目の3名の選手をプロゴルファー・中村修にピックアップしてもらったのでご紹介しよう。
まずは6位タイでマンデーを通過した林菜乃子。1997年生まれで、2018年にプロテストを通過し、QTランクは101位。
「林選手は学生時、2014年の「ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ」15~17歳の部に出場していて、当時同じく学生だった永井花奈選手とのプレーオフを制し、優勝を勝ち取っています。芹澤信雄プロ率いるチーム芹澤のもとで徐々に実力をつけ、技術的に安定してきていますし、昨シーズンもレギュラーに24試合出場していて経験値のある選手ですね」(中村、以下同)
次に中村が挙げたのは、同じくマンデーを6位タイで通過した村田理沙。1995年生まれで、プロテスト合格は2016年。QTランクは99位だ。
「村田選手は若手女子プロの登竜門としても知られている『グアム知事杯女子ゴルフトーナメント』の2015年大会で優勝し、その後2016年にプロテストを通過しました。6月8日に開催されたプロ、研修生らが参戦するミニツアー『ISPS HANNDAツアー!!』でも優勝し、調子は上がっているはず。久しぶりのレギュラーツアー参戦で気合は十分だと思います」
そしてもう1名、11位タイでマンデーを通過した石井理緒を中村は注目選手に挙げた。石井は2000年生まれのいわゆるプラチナ世代で、昨年度のプロテストで合格。QTランクは133位だ。
「石井選手は昨年の『ヨネックスレディス』で2日目に首位タイへ浮上。最終日に崩れてしまいましたが、レギュラーで戦えるポテンシャルは十分示しました。昨シーズンはレギュラーに28試合出場し、キャディも兼任する栗永遼コーチとの二人三脚での実力を積み重ね、徐々にその成果が花開いていると思います。今大会でも注目したいですね」
総勢84名の中からマンデーで出場権を勝ち取った19名の選手たちだが、もちろん本大会で結果を出さなければ賞金はもらえない。「燃え尽きず、モチベーションを維持できるかが重要です」と中村は言う。
「出場権を持たない選手たちにとってはマンデー通過がまず第一だったかと思います。が、ここで達成感を得て気を抜かずに、まず前半戦2日間を生き残ることが大切です。レベルが年々上がっている女子ツアーは、予選を通過するのも難しい場ですから」
念願の開幕となる今週末、下剋上を狙うマンデー通過選手たちにも注目だ。
【マンデー通過全選手はこちら】
1T
石川 陽子 -1
西山 ゆかり -1
3T
横山 倫子 0
小滝 水音 0
立浦 葉由乃 0
6T
小川 茉奈美 +1
西 智子 +1
林 菜乃子 +1
村田 理沙 +1
竹山 佳林 +1
11T
西畑 萌香 +2
石井 理緒 +2
山内 日菜子 +2
14T
スタイヤーノ 梨々菜 +3
馬場 由美子 +3
福嶋 浩子 +3
服部 真夕 +3
廣田 真優 +3
豊永 志帆 +3
以上19名