今週開幕する国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」。その試合がデビュー戦となったのが、2000年度生まれのプラチナ世代・安田祐香だ。最注目ルーキーのゴルフを、プロゴルファー・中村修が分析した。
アイアンの切れと安定感が抜群
安田祐香選手は、アマチュア時代から大活躍してきたのはご存知の通り。1年前のアジアパシフィック女子アマで8打差をつけての優勝、オーガスタナショナル女子アマでは3位、プロテスト4位タイ、QT2位通過と実績を積み重ね、いよいよプロとして開幕戦を迎えます。体幹を中心としたトレーニングにしっかり取り組んでいるとのことなので、その効果で飛距離や安定感が増していることは想像できます。
安田祐香選手の持ち味は、ドライバーの正確性もありますがなんといっても切れ味抜群のアイアンショットでしょう。試合会場の練習場で安田祐香選手のアイアンショットの打球音を聞いていると、毎回同じ音が聞こえてきます。「坂田塾」仕込みのダウンブロー、ハンドファーストがしっかりと身についているので再現性の高いインパクトが実現できています。そのアイアンショットで気をつけている点をこう語っています。
「インパクトで体が起き上がるとダウンブローに打てないので、前傾角をキープすることを心がけています。そのために腹筋をグッと締めたままスウィングすれば自然と前傾角がもキープできるんです」(安田)
163センチで細身の体ですが、腕の力に頼らずにお腹をしっかり使ってスウィングすることでボールをしっかりと押せるようにインパクトでき切れ味の鋭いアイアンショットが打てています。
「アース・モンダミンカップ」では、安田祐香選手の切れ味鋭く安定感のあるアイアンショットに注目です。しっかりと予選を勝ち上がって4日間上位での戦いを見せてくれることでしょう。20-21年シーズンで躍進するプラチナ世代の筆頭として期待します。