ナイスボギー! が増えるとスコアはまとまる
自身のスコアに対する許容範囲を広げることも、90台を出すためのポイントだと思います。
たとえば、林の中や難しいライからボギーで上がれたらナイスボギーですが、100切りを目指すゴルファーは意外とその感覚がなくて、ボギーに対して悔しがったりすることがあります。自分のなかのハードルが高すぎる気がするんですよね。
たとえばティショットがイメージしていたより曲がって林のなかに入った場合、なにを考えますか? 上級者ゴルファーの場合は「これ、どうやったらボギーで上がれるかな?」と、ボギーでしのぐために何が必要かを考える冷静さを持っています。そう考えると、色々な選択肢が出てきますよね。
でもこれが100切りを目標にしているゴルファーの場合は、「ボギーで上がるには」と考えるのではなくて、グリーンに近づくための林の隙間を探していると思うんです。それこそ1ミリの隙間を探している。
もちろん、そうやって狙った場合、林の間を上手く抜けられる可能性より、木に当たって跳ね返ってくる確率のほうが高くて、ずっとパーやボギー、悪くてもダボといい感じのスコアだったのがいきなり「8」とか「9」になって意気消沈してしまう。
林に入れてしまった時点で「どこに出したらボギーで上がれるかな」と考えて、一度横に出すことでスコアが大崩れすることは少ないですし、それも勇気というか、ひとつの戦略だと私は思います。
林に入ったということは1ぺナを打っているようなもので、一度フェアウェイの打ちやすいところに出して、そこからボギーを狙っていく。そして、ティショットを林に打ち込んだような難しい状況からボギーで上がることができたら、ナイスボギー。そう思うことができたら、意外とサードショットがパーをとれるチャンスにつけることだってできるはずですよ。