再開後2戦を消化したPGAツアー。長い中断期間を経て、選手たちのギアにも変化があるようだ。その最新事情を探った。

まず、大物でギアを変更したのがロリー・マキロイ。テーラーメイドの「SIM」ドライバーを使用していたが、スピン量がやや少なすぎたようで、「SIM MAX」にチェンジしたようだ。

画像: 中断前は「SIM」ドライバーを使っていたマキロイだが、スピンを増やすためSIM MAXに変更(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

中断前は「SIM」ドライバーを使っていたマキロイだが、スピンを増やすためSIM MAXに変更(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

以前は表示ロフト10.5度のSIMをスリーブで調整して8.5度にしていたが、今度は9度のSIM MAXを同じく調整して8.5度にして使っているようだ。

同じくドライバーをチェンジしたのが見違えるような筋肉ボディーと20ヤードの飛距離アップとともにツアーに戻ってきたブライソン・デシャンボー。

画像: ブライソン・デシャンボ―はキング スピードゾーンに変更し、ロフトは5.5度を使用。シャフトはムチのような特性を持つプロトタイプにチェンジ(写真はGetty Images)

ブライソン・デシャンボ―はキング スピードゾーンに変更し、ロフトは5.5度を使用。シャフトはムチのような特性を持つプロトタイプにチェンジ(写真はGetty Images)

マキロイのヘッド変更も決して小さい変化ではないと思われるが、デシャンボーの変化に比べれば微調整に感じるほどの劇的な変化を、デシャンボーはしている。

まずヘッドが違う。中断前まで使っていたコブラ キングLTDブラックドライバーから、最新モデルであるキング スピードゾーンに変更。そのロフトがまるでドラコン選手ばりの「5.5度」だというから驚かされる。

しかも、米メディアの報ずるところによればシャフトも大幅に変更。LAゴルフのプロトタイプの60Xシャフトを使っているようだが、これが中間部は通常のツアーシャフトよりもはるかに硬く、逆に先端部は柔らかく、手元側がすごく柔らかいという超個性的なシャフトなのだとか。その、ムチのような特性を持つシャフトによって、平均320ヤード超という驚きの飛距離を叩き出している。ドライバーのヘッドは約10グラム軽くして、185グラムのものを使用しているそうだ。

再開後、3位タイ、8位タイと飛距離アップだけでなく成績も出ているデシャンボー。ゴルフの常識を覆しそうなマッド・サイエンティストのクラブにも引き続き注目だ。

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