プロ野球セ・パ両リーグでチームドクターとして活躍した吉松俊一氏は「幼少期からの運動が脳の活性化につながる」という。吉松俊一氏とその息子・吉松俊紀氏の共著「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」(ゴルフダイジェスト社)から、頭のいい子どもを育てるヒントをご紹介。

子どもの可能性を発掘するチームスポーツ

学校などに理不尽で、自己中心的な過度な要求をするモンスター・ペアレントは、すでに広く認知される言葉になってしまいました。わたしなどの世代には大変な驚きですが、なにやら最近ではヘリコプター・ペアレントという言葉も生まれているそうです。ホバリングして同じ場所で飛び続けるヘリコプターのように、常に子どもの行動を監視している親のことで、なかなか上手なネーミングだと思わず手を叩いてしまいました。

と、感心している場合ではありません、現代ほど親の子どもに対する過保護、過干渉が取り沙汰される時代もないでしょう。「親はなくとも子は育つ」といわれたのは昔の話になってしまいました。しかしながらどんなに時代が変わろうとも、まるで子どもがペットであるかのような過保護や過干渉は、子どもの自立を妨げることは指摘おきましょう。

過保護、過干渉は、親の自分の子どもに対する評価を、とても極端なものにしています。ひいき目で過度な期待から「とてもいい子」と高い評価をする親がいる一方、心配や不安から「ダメな子」と低い評価をする親もいます。一見、両者は正反対のタイプに見えますが、共通しているのは冷静で客観的な評価ができない点です。

見方を変えれば、子どもの性格は長所にも短所にもなります。たとえば、「神経質な子ども」といった場合、気が小さく臆病、消極的で泣き虫、といった子どもを想像する人もいるでしょう。一方で慎重で感受性が豊か、繊細で優しいといった子どもを思い描く人もいるはずです。このように見る人によって、ひとりの性格は長所にも短所にもなるのです。

子どもの性格を冷静に客観的に評価するには、チームスポーツが適しているでしょう。ひとりの子どもしか見ていないと性格の一面しか見えません。

画像: 野球やサッカーなどチームスポーツを通じて、子どもの性格の別側面とそれにあった役割が見えてくると吉松氏

野球やサッカーなどチームスポーツを通じて、子どもの性格の別側面とそれにあった役割が見えてくると吉松氏

しかし多くの子どもとの比較や関わりで違う面も現れてくるでしょう。また、それぞれの子どもに役割が与えられるのもチームスポーツです。たとえば野球はエースで4番ばかりではチームにはなりませんし、ゴールキーパーばかりのサッカーも同じでしょう。子どもの性格にあった役割を探すのは、可能性を広げることです。

「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」(ゴルフダイジェスト社)より。

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