PGAツアー再開と同時に3カ月間凍結されていた世界ゴルフランキングも再スタートを切った。米ツアーとコーンフェリーツアー(下部ツアー)しか開催されないなかでの凍結解除にヨーロッパ勢からは「不公平」の声が上がったが、再開の鍵を握ったのは実はジョン・ラームだった。

ヘビー級ファイター・ラームはマキロイを倒すことができるか

目下ラームの世界ランクはロリー・マキロイに次ぐ2位。ランキングを司る組織委員会は凍結解除にあたって「米ツアーに多くのトッププロの参戦が予想され、ランキングが凍結されたままだとたとえばジョン・ラームが活躍しても1位になれないリスクがある」と説明。

名指しされたラームはスペインの出身だが現在アリゾナを拠点にしており、ツアー再開に際してもすんなりツアーへの出場が可能だった。

しかし再開初戦では予選落ち。2戦目、3戦目も33位タイ、37位タイと本領を発揮できずマキロイの背中はまだ遠い。

画像: 世界ランク2位のジョン・ラーム(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

世界ランク2位のジョン・ラーム(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

そんなラームがSkratchのインスタグラムで、もしほかのスポーツでプロになるならなにを選ぶ? という質問に応えている。

最初に挙がったのはテニス。「テニスはずっと好きだしゴルフと同じようにツアーがあって試合を
しながら移動していく。ライフスタイルが自分に合っている気がする」。

「でもアメリカにきてからコンタクトスポーツにも興味が湧いてきた。ボクシングもいいかも」

ラームの体重は220ポンド、つまり約100キロ。実際に会うとテレビ画面で見る以上に分厚く迫力がある。ボクシングなら間違いなくヘビー級(200ポンド以上)の戦士だ。しかし趣味は「ダンス」という意外な一面も。

PGAツアーの選手にはスポーツ好きが多い。マキロイは熱烈なマンチェスターユナイテッド(サッカー)ファンだし、ダスティン・ジョンソンやブルックス・ケプカはバスケットをするのも観るのも好き。

アダム・スコットはかつて趣味のサーフィンを楽しみすぎて大事な全米オープンの前に負傷。が、
アクシデントにもめげずなんとか大会には出場した。

「ゴルフはボクシングと似ている。下半身の筋力を使って素早くパンチ! スウィングも同じだよ。いくら打たれても諦めず立ち上がる“コンジョー(根性)”も一緒」といったのはレジェンド、ゲーリー・プレーヤー。

ヘビー級ファイター・ラームはこれからも頂点を目指す戦いを続けていく。

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