「100日後に100を切るゴルファー」は社会人になってからゴルフを始めた主人公・つくも君が100を切るまでのストーリーで、(7月3日現在)84日目までが公開されている。
そんな「100日後に100を切るゴルファー」を脚本しているのはプロゴルファーの今野一哉。なぜこの漫画を企画したのだろうか?
「『100日後に死ぬワニ』を誰かが紹介していたのを見て、100日後に終わるストーリーっていいなと思ったのが始めたきっかけです。文章だけのツイートを20日目くらいまで続けていたんですが、これ面白いかもしれないということでイラストをA子さん(ゴルフ好きでゴルフの著書もあるイラストレーター)に依頼して、今では漫画として掲載しています」
肝心の物語はといえば、多くの社会人ゴルファーが体験したことあるような内容がリアルに描かれているのが特徴だ。
たとえば「62日目」はレッスンを受けた後、打ち足りないと感じたつくも君が向かった先の練習場で教え魔と遭遇してしまう……という内容。教え魔の描き方がリアルで、思わず“あるある!”と言いたくなる。
「70日目」には初心者同士のラウンドで後続から「ゴルフやる資格ねぇな」と怒られてしまい、ひとり運転しながら涙したかと思えば、その後、「ゴルファーなら同じゴルファーの気持ちを理解して、未熟な相手にも思いやりのある言動で接するのもマナーのひとつ」だということを教わって、再び熱意を取り戻したり……。
読んでいると成長していくつくも君の姿に思わず引き込まれてしまう。このように社会人ゴルファーのリアルが描かれているわけだが、主人公のモデルとなった人物はいるのだろうか。
「モデルはよく聞かれるんですが、つくも君はそこら中にいます(笑)。僕はジュニアからゴルフをやっていて社会人になってゴルフをやる人の気持ちがまったく分からなかったんです。でもインストラクターは社会人を顧客にしていかなければならないので、社会人ゴルファーの生活をリアルに知っていかないとならなくて、この漫画はそういう研究をしていった結果(生まれたもの)なんです」
そんな研究の成果もあり、今では2000人以上のゴルファーたちが「100日後に100を切るゴルファー」の更新を楽しみに待っているという。
初めてショートコースをプレーした日、初めてゴルフ場でハーフをプレーしたときの感動、教え魔に遭遇したりゴルフ場で怒られたりといった嫌な思いも含め、ゴルファーであれば何日目かに自分も経験したストーリーがきっとあるはず。
現在ベストスコア113のつくも君はあと2週間ほどで100を切ろうとしているが、いったいどのように切っていくのか。結末がわかっているからこそ面白い「100日後に100を切るゴルファー」を、ぜひチェックしてみよう。もしかしたら、あなたの100切りのきっかけとなる言葉が隠されているかもしれない。