プロとアマで極端な差がつく指標はなんだろうか。フェアウェイキープ率? パーオン率? もしかしたらそれは、「サンドセーブ率」かもしれない。一体どんな指標なのか、見てみよう。
グリーンサイドのバンカーから「2打以内」でカップインする確率は?
アマチュアにとって、グリーンサイドのバンカーは、入れてしまうと「一発で出せるかな……」とつい不安になってしまうものだが、プロにとっては、よほどアゴが高いなど特殊な形状をしていたり、ライが悪い場合を除いて、出すのはもちろん、寄せるのにもさほど難しい場所ではない。それを示す数字が「サンドセーブ率」だ。
サンドセーブ率とは、グリーンサイドにあるバンカーから、スコアに関係なく2打以内でカップインする確率のこと。プロたちの数字を見てみよう。
まずは国内の女子ツアー。ランク1位は柏原明日架で、54.4118%の確率で、バンカーから2打以内でホールアウトしている。ちなみに2位は鈴木愛で52.6316%となっている。
男子ツアーに目をやると、正岡竜二の数字が突出して良く、なんと66.00%。2位のマシュー・グリフィンの数字(58.95%)を大きく上回っている。すごい。
ではPGAツアーはどうかといえば、2019年の1位はフランチェスコ・モリナリで、65.33%。2位には往年の名手、アーニー・エルスが64.47%で続いている。
PGAツアーの場合14位の選手までがサンドセーブ率が60%を超えているから、さすが世界最高峰のツアーと言えるかもしれない。
このサンドセーブ率、アマチュアの場合は何パーセントくらいが適切なのだろうか。3回に1回、いや、4回に1回……せめて10回に1回くらいは、一発で出して、ワンパットでホールアウトしたいものである。