ゴルフをはじめたい! という人が「でもなあ」と二の足を踏む大きな理由に「お金がかかりそう」というものがある。しかし、実際はそんなことはなかったりもする。
たとえば、「釣りをはじめる」という場合、ほとんどの人は誰か経験者とともに海なり川なりに向かうはずだ。つまり、いきなり本番が一般的。しかし、ゴルフの場合、「ゴルフをはじめたいから明日コースに行く」というのは基本的にはレアケース。まずは練習場に向かうこととなる。
ゴルフの場合、コースでプレーを楽しむためには最低限の技術の習得が推奨され、それには数カ月くらいかかるのが一般的というのがその理由。そして、練習場やゴルフスクールにはレンタルクラブが常備されているため、いきなり自分専用の道具を揃える必要はない。その場合、シューズも運動靴があればいいし、ウェアも動きやすければなんでもOKだ。強いていえば、自分の手にフィットするグローブはあったほうがいいが、1000円くらいなものだ。
というわけで、ゴルフをはじめたい! という人は、まず練習場、あるいはゴルフスクールに向かうのがオススメ。親や親戚、会社の上司や先輩、仲のいい友人などにゴルフ上手がいて、彼・彼女に練習場に連れて行ってもらい、打ち方を教わるというのがもっとも一般的な流れだ。その場合、練習場の使い方なども教えてくれるだろうから、話が早い。
ではどこの練習場、どこのスクールがいいのかとなるが、これは普通の習い事全般と同じく、通いやすく、料金プランがお手頃なところがオススメということになる。ゴルフスクールの月額料金は場所によってマチマチで、一定額を払えば通い放題というところもあれば、有名コーチが教えてくれるが料金は高いところなど、選択肢が非常に多い。
月々に支払うお金を負担に感じると続かないので、ある程度金額的にリーズナブルで、かつある程度、少なくとも週に1度はレッスンを受けられる環境を選ぶのがベターだろう。ゴルフは特殊な道具を使って日常にない動きをするスポーツなので、“慣れ”が必要。ゴルフとその道具に慣れるには、頻回にそれに触れるのが手っ取り早い。
その際、まずは体験レッスンを予約して、それを受けるのがオススメ。コーチとの相性は人それぞれ違うし、スクールの雰囲気などが気にいるかどうかも行ってみなくてわからない。体験レッスンはリーズナブルに受けられるケースがほとんどだから、場慣れする意味でも、まずはそこから初めてみよう。
ただし、我流ではゴルフがはじめられないのか? といえばそんなことはもちろんない。クルマでのアクセスが容易など、練習場に通うことができて、ある程度運動経験(とくに、道具を振るスポーツの経験)があるならば、独学でゴルフをはじめて我流で上達することもできるはず。問題は、よほどセンスがないとなかなか上達できないという点だろうか。ただ、最低限のマナーや振る舞い方などを覚えるといった意味で、最初だけでも誰かに習うのがオススメだ。
道具に関していうと、中古クラブ大手のゴルフパートナーが「はじめてのごるふくらぶプロジェクト」という取り組みを続けている。これは、「これからゴルフを始める人にゴルフクラブ1本無料でプレゼント!」というすごい企画。これまで15万人が利用しているというから、これを利用するのも一つの方法だろう。
また、ゴルフ中継を観たり、ゴルフのYouTubeをチェックしたりするのも、ゴルフ気分が盛り上がっていい。「ロリー・マキロイのスウィングってカッコいいな〜」なんてふと思うようになったとしたら、それはゴルフにハマりかけている証拠だ。
ゴルフ業界は、新たなゴルファーの創出が業界を挙げての懸案なので、「ゴルフをはじめたいんですけど」と一言いえば、ゴルフ業界人なら誰でも諸手を挙げて大歓迎してくれるのは間違いがない。