2019年1月1日より施行された新・ゴルフ規則をわかりやすく解説する書籍「GOLF DIGESTゴルフルール早わかり集2019-2020」より、覚えておきたいルールをしっかりおさらいしておこう。

Q:球の真後ろの地面を、クラブで平らにしてもいい?

画像: ボールの真後ろのライが盛り上がっていた…クラブで箇所を改善することはできる?できない?

ボールの真後ろのライが盛り上がっていた…クラブで箇所を改善することはできる?できない?

答え:平らにできるのは ティーイングエリア内だけ

解説:バンカー内でなければ球の直前、直後にクラブを軽く地面に置くことは許されているが、その程度を超えて、 例えばクラブで地面を叩いてその盛り上がっている箇所を改善することはできません(違反は2罰打)。ただし、ティーイングエリアからプレーする場合は、そのティーイングエリア内の地面の不正箇所を直すことができます。

Q:練習スイングで木の枝を折ってしまったらペナルティー?

答え:結果としてスイングしやすくなってしまったら2罰打

解説:その枝を折ったことによって、ストロークのためのスイング区域が改善されたという事実がある場合には、 2罰打を受けます。

Q: 他のプレーヤーのショットでとれた芝が球の近くに止まった。ディボット跡に戻せる?

画像: 同伴者のショットで取れたターフが、自分のボール近くに止まった。これはルースインペディメント?

同伴者のショットで取れたターフが、自分のボール近くに止まった。これはルースインペディメント?

答え:罰なしに、ディボット跡に戻すことができる。

解説:切り取られた芝(ディボット)は、ルースインペディメントとして、罰なしに動かすことができます。

Q:球の上に虫! これはルースインペディメント?

答え:生きている虫は罰なしにルースインペディメントとして取り除ける

解説:死んだ虫は球に貼り付いているとみなされ、ふきとれない場合がある。しかし生きている虫は、止まっていても球に貼りついていることはない。だから、ボールの上の生きている虫は、ルースインペディメントとして取り除いてもいいのだ。

Q:止まっている自分の球を 動かしてしまった場合は?

画像: 球を動かしてしまった!そんなときの正しい処置とは?

球を動かしてしまった!そんなときの正しい処置とは?

答え:1罰打でリプレースだが 罰がない場合も

解説:1罰打を加え、その球をリプレースします。ただし、 次の4つのケースでは罰なしにその球をリプレースしなければなりません。

1、球を捜索中、偶然に動かした場合
2、パッティンググリーン上の球を偶然に動かした場合
3、ルールを適用している間に偶然に球を動かした場合
4、ルールが球を動かすことを認めている場合(救済処置など)

Q:救済を受けようとしていたら球を動かしてしまった。 どうすればいい?

答え:罰なしに球をリプレース

解説:救済処置をとるために基点を決めている場合や、ルールに基づいて球を拾い上げようとしている場合、動かせる障害物を取り除く場合など「ルールを適用している間に偶然に球を動かした場合」は、罰なしに球を元の位置にリプレースします。

Q:他のプレーヤーにより自分の球が偶然に動かされたら?

答え:誰にも罰はない。

解説:誰にも罰はなく、その球を元の位置にリプレースしなければなりません。

Q:構えていたらクラブが当たり球が揺れたが大丈夫?

答え:揺れて戻れば球は動いていない

解説:罰なしでそのままプレーすればいい。もしも半転がりでもしたなら確実にプレーヤーが原因で球が動いたこととなり、1罰打で元の位置にリプレースします。

Q:球をカラスが持ち去ったかもしれない。 どうすればいい?

答え:確実にカラスが持っていったなら罰なしにリプレース

解説:自分の球がカラスによって持ち去られたことがわかっているか、事実上確実だという証拠があれば、罰なしに元の位置に別の球をリプレースすることができます。元の位置が不明な場合は推定してリプレース。事実上確実だという証拠がなく、また球を探し始めてから3分以内に自分の球を見つけることができなければ紛失球となります。

Q:球の真後ろにある枯葉を取り除いて球が動いたら?

画像: ルースインペディメントはボールが動かないように取り除こう

ルースインペディメントはボールが動かないように取り除こう

答え:ルースインペディメントは球が動かないように取り除く。

解説:1罰打を受け、球をリプレース。ただし、球がパッティンググリーン、ティーイングエリアにある場合は、罰はありません。

Q:プレーヤーが球を動かした原因となったかわからない場合、どう判断?

答え:「事実上確実」でなければプレーヤーが動かしたことにならない

解説:プレーヤーが球を動かす原因となっていたかどうかを判断する場合は、「わかっているか、事実上確実」という基準を使います。「わかっている」は100%の証拠がある、「事実上確実」は 95%以上の強い証拠があるという意味です。

ルールで迷ったら「GOLF DIGESTゴルフルール早わかり集2019-2020」をチェック!

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