ワークディチャリティオープンは年間王者を目指す実力者ジャスティン・トーマスとデビュー2年目の23歳コリン・モリカワとの息詰まるプレーオフの結果モリカワのツアー通算2勝目で幕を閉じた。絶対有利と見られていたトーマスが語った“ゴルファーあるある”な本音とは?

2打リードで迎えた最終日、残り3ホールで3打のリード。トーマスにとっては負けるはずがない展開だった。ところが16番でボギー。17番はモリカワがバーディだったのに対しトーマスは同じような距離を沈められずパー。さらに最終18番は2オンならず。アプローチも寄せきれずボギーを叩きモリカワに並ばれプレーオフに突入した。

ジャック・ニクラス設計のミュアフィールドビレッジ18番パー4で行われたサドンデス1ホール目。トーマスのセカンドショットはグリーンをとらえるにはとらえたがピンまでおよそ15メートルの距離を残してしまう。

対するモリカワは7.5メートル。トーマス絶体絶命のピンチである。

しかしそこは世界ナンバー1の座を射程距離に納める男。グリーンを横断する超ロングパットをカップど真ん中からねじ込み起死回生のバーディ奪取に成功した。

画像: プレーオフの末、惜しくも敗れたジャスティン・トーマス。彼が語った本音とは?(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

プレーオフの末、惜しくも敗れたジャスティン・トーマス。彼が語った本音とは?(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

モリカワの7.5メートルはどちらに切れてもおかしくない難しいライン。そのときトーマスはこう思っていた。

「ロングパットを沈めたからといって勝負が決まったわけじゃないのはわかっていた。ただ確率でいえば(遊手の)チャンスだと思った。気持ちを途切れさせることなく彼(モリカワ)が入れてくることを想定していた」と教科書通りのコメント。だが内心では「“入るな”って思っていた。自分勝手にね。でも彼は入れてきた」

するとモリカワは絶妙なバーディパットを決め返しプレーオフは続行。3ホール目でティショットを木の裏に打ち込んだトーマスがパーセーブできずに年下のライバルに勝ちを譲った。

「残り3ホールで3打のリードを守りきれなかったのは受け入れがたい。がっかりだし自分に対して凄く腹がたった。何が悪かったのかを復習して気持ちを切り替え来週に備えたい」

ゴルフは紳士のスポーツだというがプロでも相手のミスを願うことがある。「入るな!」という心の叫びはやがて「自分のプレーに跳ね返る」というメンタルトレーナーも多いが……。トーマスのような一流どころの本音もじつは我々と一緒?!

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