日本人にはスライサーが圧倒的に多いといわれ、事実初心者の多くがスライスに悩まされている。日本人ゴルファー最大の敵・それこそがスライスなのは間違いなさそうだが……「とにかくおれはチーピン持ちで、これさえなければ……」と歯噛みするゴルファーも多くいる。
スライサーとフッカー(チーピン持ち)の割合はどれくらいなのだろうか? WEBメディア「みんなのゴルフダイジェスト」でアンケートを実施したところ、実に2500人を超えるゴルファーからの回答を得た。その結果を早速発表しよう! まずはこの質問から。
Q:ドライバーショットでの悩ましいミスといえば?
- スライス 1190名(47%)
- フック(チーピン) 827名(33%)
- 両方同じくらいの割合で出る 349名(14%)
- 両方とも気になるほどは出ない 163名(6%)
やはりスライスのほうが多数派で、50%に迫る数字となった。ここまでは想定内。一般に、スライサーは初心者に多く、チーピン持ちは100切りを達成した中級者以降に多いとされるが、それも検証しておきたい。
Q:最初の質問に「スライス」と答えた人に質問です。腕前は?
- だいたい90台 512名(28%)
- 100前後 510名(27%)
- 100が切れない 427名(23%)
- だいたい80台 182名(10%)
- ビギナー 179名(10%)
- 70台が普通に出せる 37名(2%)
「100前後」と「だいたい90台」がほぼ同数という結果となった。「100が切れない」という人も約1/4。「だいたい80台」というあたりからスライサー率はガクッと下がることがわかる。「ビギナー」のスライサー率は、次に発表するチーピンの率に比べて約2倍だ。
では、同じ質問を「フック(チーピン)」と答えた人にしてみると、どんな結果となるのだろうか?
- だいたい90台 434名(34%)
- 100前後 358名(28%)
- だいたい80台 219名(17%)
- 100が切れない 167名(13%)
- ビギナー 63名(5%)
- 70台が普通に出せる 35名(3%)
今度は「だいたい90台」というゴルファーがもっとも多いという結果となった。一方で「100が切れない」人の割合は13パーセントと低め。やはり、ざっくりでいえば100を切るまではスライスで悩む人が多く、100切りを達成したあとは一転、チーピンに悩む人が増えていることがわかる。
スライスはボールをつかまえる(スウィング軌道に対してフェースが若干クローズな状態でインパクトする)ことができず、フェースが開いた状態でインパクトした場合に出るミス。そして、チーピンはボールをつかまえる動きが過剰になった場合に起こりがちなミスだ。
腕前に対するミスの傾向の変化は、ビギナーがボールをつかまえるのに苦戦して、ようやくつかまえるコツがつかめてきたと思ったら、今度はつかまり過ぎてチーピンに悩むようになるという、ゴルファーの成長過程を表しているようで興味深い。
アンケートからは、常時80台で回れるようになるとティショットのミスは大幅に減り、つねに70台でプレーできるようになるとほぼ悩まされなくなるということがわかる。では、どうすればそんなうらやましい状態になれるのか? 最後のアンケートがこちらだ。
Q:最後に、悩んでいるミスを、どのように解消しようと思っているかも教えてください!
- 練習あるのみ! 1217名(60%)
- とくになにもしていない 205名(10%)
- ミスを減らせるクラブを選ぶ 241名(12%)
- むしろマネジメントに活かしている 180名(9%)
- レッスンに通っている 182名(9%)
やはりというべきか「練習あるのみ!」という声が一番多かった。しかし、「ミスを減らせるクラブを選ぶ」「むしろマネジメントに活かしている」という声もそれぞれ意外と多く、このあたりミスとの付き合い方もゴルファーによって様々ということが見えてくる。
ゴルフはミスのスポーツ。それだけに、自分の出やすいミスとは、ある程度長く付き合っていくものとも言える。ミスと友達になれると……ゴルフはもっと楽しくなる!?