昨年ツアールーキーながら全英女子オープン制覇という快挙を成し遂げ、賞金女王争いも繰り広げるなど飛躍的な成長を遂げた渋野日向子。そんな彼女をサポートするコーチ・青木翔がしぶこが世界を獲った7つの練習法を自身の著書「打ち方は教えない」から3回に分けて紹介する。まずは「10ヤードアプローチ」と「片手打ち」だ。

世界を獲った練習法:10ヤードアプローチ

僕が教えているドリルを中心に紹介したいと思います。

ほとんどが基礎練習ですが、教え子たちはそれを続けてプロになったり、海外メジャーで優勝したりしました。

ドライバー練習のほうが面白みはあるかもしれませんが、「プロでもやっている」と思って頑張ってみましょう!

画像: 10ヤードの看板をキャリーで狙う練習は、レッスンの実に9割を占める。打点が狂うミスは手を使っている可能性大。高さと距離が安定すれば◎。

10ヤードの看板をキャリーで狙う練習は、レッスンの実に9割を占める。打点が狂うミスは手を使っている可能性大。高さと距離が安定すれば◎。

スウィングでもっとも重要なのは“腹筋で振る”こと。つまり手を使わないということです。これはショットもアプローチも、基本的には同じです。

振り幅が小さいほど手を使いがちですが、それを抑制するため、あえて短い距離を打つ練習をします。まずはキャリーで10ヤード打つ練習から。“腹筋でクラブをリードする”というイメージを持ちましょう。

世界を獲った練習法:全ショットに役立つ片手打ち

10ヤードアプローチができたら、片手打ちの練習をしてみましょう。これも打つ距離は10ヤードです。

練習の狙いは通常の10ヤードアプローチと同じで、手を使わずに腹筋でクラブをリードすること。

でも両手を使うよりも難易度は高くなります。少しでも腕や手の力を使ってクラブを動かしてしまうと、芯に当てることができません。

画像: 人間の体のなかでも、手は特に器用な部分。だから自然と力が入り、道具を操ろうとしてしまう。それを我慢させるのが片手打ちドリルの狙いだ

人間の体のなかでも、手は特に器用な部分。だから自然と力が入り、道具を操ろうとしてしまう。それを我慢させるのが片手打ちドリルの狙いだ

両手のアプローチをずっとやっていてもいいのですが、子どもは飽きてしまうし、より難易度の高い課題をクリアできたほうが成長を実感できます。

ただし一度できたら次のステップに進むのではなく、毎回の練習で繰り返すことが重要です。

「打ち方は教えない。」(ゴルフダイジェスト社)より

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画像: 藤田寛之が語る!プロゴルファー人生で最も“賛否”のあった一打 youtu.be

藤田寛之が語る!プロゴルファー人生で最も“賛否”のあった一打

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