昨年ツアールーキーながら全英女子オープン制覇という快挙を成し遂げ、賞金女王争いも繰り広げるなど飛躍的な成長を遂げた渋野日向子。そんな彼女をサポートするコーチ・青木翔がしぶこが世界を獲った7つの練習法を自身の著書「打ち方は教えない」から3回に分けて紹介する。まずは「10ヤードアプローチ」と「片手打ち」だ。
世界を獲った練習法:10ヤードアプローチ
僕が教えているドリルを中心に紹介したいと思います。
ほとんどが基礎練習ですが、教え子たちはそれを続けてプロになったり、海外メジャーで優勝したりしました。
ドライバー練習のほうが面白みはあるかもしれませんが、「プロでもやっている」と思って頑張ってみましょう!
スウィングでもっとも重要なのは“腹筋で振る”こと。つまり手を使わないということです。これはショットもアプローチも、基本的には同じです。
振り幅が小さいほど手を使いがちですが、それを抑制するため、あえて短い距離を打つ練習をします。まずはキャリーで10ヤード打つ練習から。“腹筋でクラブをリードする”というイメージを持ちましょう。
世界を獲った練習法:全ショットに役立つ片手打ち
10ヤードアプローチができたら、片手打ちの練習をしてみましょう。これも打つ距離は10ヤードです。
練習の狙いは通常の10ヤードアプローチと同じで、手を使わずに腹筋でクラブをリードすること。
でも両手を使うよりも難易度は高くなります。少しでも腕や手の力を使ってクラブを動かしてしまうと、芯に当てることができません。
両手のアプローチをずっとやっていてもいいのですが、子どもは飽きてしまうし、より難易度の高い課題をクリアできたほうが成長を実感できます。
ただし一度できたら次のステップに進むのではなく、毎回の練習で繰り返すことが重要です。
「打ち方は教えない。」(ゴルフダイジェスト社)より