D・J、マキロイも選んだSIM MAXが1位に
さっそく、2020年上半期ユーティリティ総売り上げランキング、1位から5位までを見てみよう。
1位:テーラーメイド「SIM MAXレスキュー」
2位:ピン「G410ハイブリッド」
3位:ダンロップ「ゼクシオ11ハイブリッド」
4位:タイトリスト「TS2ユーティリティ メタル」
5位:キャロウェイ「マーベリック」
ユーティリティ部門1位はテーラーメイド「SIM MAXレスキュー」。ドライバー、フェアウェイウッドに続き、ウッド類のすべての番手で1位を獲得と、アマチュアゴルファーからの人気っぷりがうかがえる。
SIM MAXは適度な寛容性を持ちながら、つかまりはやや抑えられたモデル。その性能が評価されたのか、今までユーティリティを採用していなかったダスティン・ジョンソンやロリー・マキロイらPGAツアートップ選手もバッグに入れるほどだ。
2位はピンの「G410ハイブリッド」。こちらもご多分に漏れず、渋野日向子使用クラブのひとつ。ドライバー、フェアウェイウッドに続き、ユーティリティでも色あせない人気を誇っている。
性能としては、複合素材のヘッドによって深・低重心化が図られておりミスに強く、マレージング鋼C300を採用した極薄フェースのたわみによって、高初速・高弾道を実現している。また、ユーティリティでは珍しく、ロフト・ライ角の調整機能が搭載されているのもポイントだ。
3位はダンロップ「ゼクシオ11ハイブリッド」。同シリーズのフェアウェイウッドにも搭載されていた、フェース周辺部を極薄に設計しソールをたわませて飛距離を伸ばす「キャノンソール」をユーティリティでも搭載。
グリップエンド部に重量を持たせたでカウンターバランス効果を生み、スウィングの安定や振り抜きの向上につながる「ウェートプラステクノロジー」も他番手と同様に搭載。過去シリーズから続くコンセプト通り、“やさしく飛ばせる”1本だ。
4位は、タイトリスト「TS2ユーティリティ メタル」。着脱可能な「シュアフィット フラットウェート」を搭載しており、付属ウェートに加えて別売りのものに付け替えることで、重量バランスの調整も可能となっている。
5位は、キャロウェイの「マーベリック」。マーベリックMAX、プロとほかにも2モデルラインナップされているが、もっとも人気を集めたのはスタンダードなタイプだった。
トウ側が高めのヘッド設計で、アイアンに近い形状を持ち、フェースにはスコアラインも施されている。もちろんマーベリックシリーズの他番手と同様、専用設計のAIフェース搭載だ。
ユーティリティにはウッド型、アイアン型と大きく分けて2種類あるが、今回のランキング上位5クラブはすべてウッド型が占める、という結果となった。
そして繰り返しにはなるが、2020年上半期のユーティリティに関する大きなトピックと言えば、やはり通常ユーティリティを採用せず、同じ飛距離をロングアイアンで打っているPGAツアープロたちがSIM MAXレスキューを採用したこと。その話題性は売り上げにも少なからず影響したことは間違いないだろう。