6月に第1子となる女の子を出産したばかりのミッシェル・ウィが来年スコットランドで行われる女子版ライダーカップ=ソルハイムカップの副キャプテンに就任した。

産後5週間。米国代表チームの副キャプテンに立候補

「パット(・ハースト)がキャプテンに決まった瞬間、もしアシスタントキャプテンがまだ決まっていなかったら私が喜んで候補になるわ、とメールしたの」と自ら副キャプテン就任を志願したことを記者会見で明かしたウィ。

パット・ハーストとウィは同じハワイ出身で欧米チーム対抗戦ソルハイムカップでもペアを組んだことがある。ごく自然な流れではあるがウィーは長女マケナちゃんを出産したばかり。決断に不安や心配はなかったのだろうか?

「マケナを生んでから人生のプライオリティは変わりました。なにをおいても第一はマケナのこと。ゴルフは2番です。でも彼女がいるからこそ自分のキャリアに対するモチベーションが上がりました」

画像: ミシェル・ウィ―がソルハイムカップの副キャプテンに就任(写真は2016年のANAインスピレーション 撮影/堀口純一)

ミシェル・ウィ―がソルハイムカップの副キャプテンに就任(写真は2016年のANAインスピレーション 撮影/堀口純一)

出産後わずか10日でベビーカーにマケナちゃんを乗せ練習場で球を打ち始めたウィ。「たまに両親が訪ねてきて娘を見てくれている間に2、3時間練習することもありますが、基本は娘もレンジに連れていきます。2球打っては彼女の様子を見て、また2球打っては様子を見る。だから練習3割、子守7割って感じかしら(笑)」

テレビのコメンテーターを引き受けるなど実質引退かと思われたがウィはまだ諦めていないようだ。「もしキャプテンが望めば副キャプテンをしながら選手としてソルハイムカップでプレーすることも視野に入れています。こればかりはいくら立候補してもキャプテンが選んでくれなきゃ叶いませんけど。選ばれなければ副キャプテンに専念します」

たびたびケガに悩まされ大器といわれながらツアー通算5勝のみと物足りない。だがマケナちゃんが生まれてから新たなに「タイガーみたいに子供に優勝する姿が見せたい!」という目標ができた。

前回のソルハイムカップでは結婚&出産を経てキャプテン推薦で出場したスーザン・ペターセンが最終日のシングルマッチで劇的な勝利を飾り土壇場で米チームを逆転しヨーロッパチームが僅差でトロフィーを奪還するドラマがあった。

そのとき欧州チームのキャプテンを務めたカトリオーナ・マシューはかつて出産9週間後に全英女子オープンに優勝する快挙を達成している。

「私はまだ全然飛距離が戻っていなくて220ヤードくらいしか飛んでいないの」と以前は男子並みの飛ばし屋だったウィは嘆く。「産後5週間でこうだからあと4週でメジャーに勝てるかっていわれたら絶対無理。彼女は本当に凄いです!」

母親になった元祖天才少女も30歳。「これからは若手の相談相手になりたい」という彼女は今後以前とはまたひと味違う魅力を発揮してくれそうだ。

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