PGAツアー「3Mオープン」を制したのはマイケル・トンプソン。2013年の「ザ・ホンダクラシック」から7年ぶりの優勝となる彼が使用していたパターは前回優勝したときと同じ“ピンアンサー4”だ。果たしてどんなパターなのだろうか。

ブルックス・ケプカが予選落ち、ダスティン・ジョンソンは腰痛のため棄権するなど波乱含みの展開となった「3Mオープン」で、勝利をつかんだマイケル・トンプソン。彼のクラブセッティングを見てみると、最新のクラブに混じって古いクラブが1本入っている。それがピンの「アンサー4」パターだ。かなり年季の入ったパターで、トンプソンが2013年に初優勝を挙げた「ザ・ホンダクラシック」でも使用していたようだ。

果たして、どんなパターなのか。PGAツアー選手の使用クラブに詳しいゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロに話を聞いてみた。

「アンサーというと、初代の『アンサー』と『アンサー2』が有名ですが、アンサー4はアンサー2のヘッドでネックがショートスランクネックというモデル。アンサー2に比べて、よりフェースの開閉が大きく、操作性がより高いモデルです」(コヤマ)

画像: 四半世紀以上前のパター「ピン アンサー4」を勝利を掴んだマイケル・トンプソン(写真はGetty Images)

四半世紀以上前のパター「ピン アンサー4」を勝利を掴んだマイケル・トンプソン(写真はGetty Images)

アンサー2といえば、タイガー・ウッズが同形状のパターを使用する名器中の名器。アンサー4はそれをさらにショートスランクネックにしているのが特徴というわけだ。しかし、近年ショートスランクネックのパターを使用し、活躍しているプロが多いのはなぜだろうか。

「ジェイソン・デイがテーラーメイドの『スパイダー』にショートスランクネックを付けたことで流行して、大型のマレットにもうちょっと操作性が欲しいなってなったときに短いネックをつけたということ。それでセルヒオ・ガルシアがマスターズで勝ったり、ダスティン・ジョンソンが活躍したりと、ここ何年かはショートスランクネックで少し操作性を出すというのが流行っているんです」(コヤマ)

大型ヘッドにショートスラントネックをつけて操作性を足すのがブームだが、トンプソンの場合は操作性の高いヘッドに操作性の高いネックの組み合わせ。まるでL字パターのような感覚で操作できる“アンサー4”は現在のトレンドとは異なるかもしれないが、トンプソンにとってはまさに替えのきかない相棒なのだろう。

「私事ですが、アンサー4は25年ほど前に私がゴルフをはじめたころに使っていたパター。それを使ってプロがPGAツアーを勝つとは、感慨深いものがあります」(コヤマ)

今なら中古ショップで4~5000円ほどで手に入る「アンサー4」。興味を覚えたら、探してみるのも楽しいかも。

※一部訂正致しました(2020.07.27 20:15)

画像: 美人プロがやさしくレクチャー!最新機器トップトレーサー・レンジを使って100ヤードの3球ニアピン対決! www.youtube.com

美人プロがやさしくレクチャー!最新機器トップトレーサー・レンジを使って100ヤードの3球ニアピン対決!

www.youtube.com

This article is a sponsored article by
''.