その確率の低さから、ゴルファーなら人生に一度は達成してみたいものの代名詞ともいえるホールインワン。そんなゴルファーの憧れ「エース」を2人が立て続けに達成したとしたら、本当の奇跡。そして、その奇跡は実現しかけ、あと一歩で阻まれた。そこには、新型コロナ感染症の影響があった!?
「コロナ対策」が奇跡を阻んだ
米メディア「BANGOR DAILY NEWS」の報じるところによれば、物語はメイン州に住む80歳のゴルファー、スティーブ・ノートンさんが154ヤードのパー3ホールで人生初のホールインワンを達成したところからはじまる。80歳にして人生初のエースを達成しただけでもすごいが、もっとすごいのは次に打った同伴者のスーザン・ハンターさんが打ったボールも直接カップに飛び込んだこと。
奇跡の2者連続ホールインワンか!? と思われた次の瞬間、スーザンさんのボールはなにかに当たり、カップの外へとはじき出されてしまう。残りふたりの同伴者の証言によれば、スーザンさんのボールはすでにカップに入っていたスティーブさんのボールに当たったようだ。
なぜ当たったか。彼らがプレーしたゴルフ場は、新型コロナウイルス感染症対策として、プール用の浮き具でカップがかさ上げされており、それによってスティーブさんのボールは本来のカップの底まで入っていなかった。もし新型コロナウイルスが流行っていなければ、二者連続ホールインワンという世紀の大ミラクルが起こっていたかもしれない……!
試算によれば、二人連続でホールインワンを達成する確率は1700万回に1回なのだそうだから、カップがかさ上げされてさえいなければ……! とつい思ってしまう。
それでも、スーザンさんは見事にバーディパットを沈め、スティーブさんは15年ぶりの70台という「79」でホールアウトすると、友人たちにランチとビールを振る舞ったそう。素敵な大人たちである。