ドラコンも、ふつうのゴルフも同じドライバーを使う
ドラコンプロとストロークプレーの“二刀流”を目指す押尾紗樹。ドラコン用のドライバーは飛ばし専用、ストロークプレー用のドライバーはバランス型……かと思いきや、なんと「同じものを使っています」という。

押尾紗樹の14本
「以前はドラコン用とストロークプレー用で別けて使っていたんです。でもそれってどちらも使い分けなければいけないので、凄く難しいんですよね。だから今はドラコン用とストローク用で1本のドライバーを使っています」

ドラコン用とストローク用で同じドライバーを使用していると押尾はいう
そのシャフトの長さは47インチと長尺。飛ばしには有利でも、ミート率が下がってしまわないのだろうか?
「シャフトが長いほうが遠心力を使えるので飛びます。ただ、どうしてもミート率は下がってしまうのでストロークプレーの時はグリップを1インチ短く持って打つようにしてます。それでも46インチなので、ちょっと長いですが(笑)」

ストロークプレーのときは1インチほどグリップを短く持つようだ
ドライバー以外のセッティングを見てみると、フェアウェイウッドが充実している。3番ウッド、5番ウッド、7番ウッド、9番ウッドと投入している。
「実は以前はスプーン(3番ウッド)を抜いていたんです。でもプロテストに再挑戦しようと思ったときに、ロングホールを2オンできる可能性があるのはアドバンテージなんじゃないのかなと思い直してスプーンを入れました。それからは2オンの確率が上がりましたし、2パットのバーディが取れるのってすごくラクなんです」

ロングホールで2オンを狙うために3番ウッドまで入れている
アマチュアゴルファーがフェアウェイウッドでグリーンを狙うのは難しいものだが、押尾の場合は「スピン量が多いのでウッドでもグリーンで球が止まる」という。
現在はJLPGAのプロテストに向けて練習を積み重ねている押尾。その結果、アイアンの飛距離が伸び、セッティングにも影響がありそうなのだとか。
「アイアンの飛距離が伸びて5番アイアンと9番ウッドとの距離の差がなくなってきてしまったんです。なので、2本(5番アイアンと9番ウッド)抜いて、ユーティリティを入れる。そして下を厚くするためにウェッジを増やそうとも考えています」
ドラコンプロとして活躍する一方でJLPGAのプロテスト合格を目指す挑戦者でもある押尾紗樹。彼女が長尺ドライバーを手にツアーで活躍できる日を楽しみに待ちたい。
【押尾紗樹の14本】
1W:ESTIVANT ES460J(10.5度、スピーダー569エボリューション5、S)
3W:PING G410(14.5度、スピーダー569エボリューション5、S)
5W:PING G410(17.5度、スピーダー661エボリューション6、S)
7W:PING G410(20.5度、スピーダーエボリューション6 FW、60S)
9W:PING G410(23.5度、スピーダーエボリューション6 FW、60S)
5I~9I:Mizuno Pro520(MCI 60S)
PW:ミズノ Mizuno Pro520(MCI 70S)
52度:ESTIVANT FORGED/Mプロト(MCI 70S)
56度:ESTIVANT FORGED/Mプロト(MCI 60S)
取材協力/太平洋クラブ八千代コース
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