ーー渡米後の2週間はどう過ごしていましたか?
自宅でできるトレーニングだったりできる範囲の練習をして調整してきました。毎日ゴルフに関わる時間が長くとれていたので、すごくいい準備ができたんじゃないかなと思います。
ーー今週の具体的な動きを教えてください。
月曜日にフロリダからオハイオ州に移動してその日のうちにPCR検査を受け、ホテルにチェックインしました。火曜日には18ホールを練習ラウンドしてコースの状況を確かめ、水曜日には疲れもあったのでゆっくり過ごして体も心もリフレッシュすることができましたんじゃないかと思ってます。
ーー米ツアー再開の最初に試合になりますが、ゴルフの仕上がり具合は?
そうですね、今回のコースは1試合目(ゲインブリッジLPGA atボカ・リオ。河本は8位タイでフィニッシュ)のボカ・リオ(CC)とはまた少し違って、本当に我慢を求められるような、でも日本では感じられないような、見たことないようなコースでプレーできる幸せと喜びがあります。仕上がりどうこうというより、感謝しながら喜びと幸せを持ってプレーしたいなと思っています。
ーーどれくらいやれそうですか?
ショットの状態もすごくいいですし、今回はトレーナーさんが帯同で来れなかったので体のコンディションがどう変わるのかという不安はあるのですが、自分の今持ってる技術と大ベテランの素晴らしいタッグを組んでくれるキャディさんがいるので、チームで一生懸命頑張れたらいいんじゃないかなと思います。
ーークラブの変更はありましたか?
クラブは基本ないですね。今回のコースはベント芝なので最初の試合で使ったウェッジをそのまま持ってきていますし、コースを回って要求される球を見つけたので、練習して、試合でもしっかり取り入れていければいいと思います。
ーープラスアルファで持ってきたウェッジはどんなモデル?
バウンスのあるもの、ないもの。丸く削り落としてあるものだったり、いろんな芝に対応できるようなウェッジを準備をしたので、そのコース、その芝に合うウェッジを見つけるのも大変な作業だと思いますが、そこはチームで相談しながら決めていければいいと思います。
ーーようやく再開したLPGAツアーですが、現地の様子、ツアー会場、選手の雰囲気はどうですか?
関係者の方は選手との距離感にも気をつけていますし、PCR検査も多くの回数を実施します。クラブハウスに入る際にはマスク着用が義務つけられてもいます。キャディさんはバンカーレーキを素手で触らないように気をつけたりと、日本の試合と同様に徹底しているなと感じました。雰囲気はすごく明るいです、みんな楽しみにしていた感じが伝わってきますし、いい雰囲気だと思います。
ーーラウンドしてみてコースの印象は?
ここは長くなりますが、まず日本のコースと違うのは、今回のコースは名門コースで、ソルハイムカップ(女子の米欧対抗戦)だったりメジャーにふさわしいようなコースセッティングで選手を迎え入れてくれています。練習場でもそうですし、フェアウェイ、グリーン、グリーン周りの芝の手入れの徹底もすごく行き届いていて、グリーン周りはアプローチで打つのが申し訳ないくらいすごくきれいな芝です。
アメリカらしい長いブッシュのようなエリアがいろいろな所にあったり、アンジュレーションの大きいコンパクションも高くスピードも出るようなグリーンになっていて、コースがワクワクさせてくれるような試合なのではないかと思います。自分の調子どうこうというより、キャディさんにも「コースを感じて」と言われたので。コースの中で、日に日に自分が感じて少しづつ学んで上手くなっていければいいなというのは感じています。
ーー今週のコース攻略のカギになるようなプレーは?
今週のコースは、グリーンも硬くてアンジュレーションもあり、アップダウンもあります。グリーン周りも刈り込まれているのでグリーンを外すと50ヤード下がってきて、そこから3打目を打たなけばならないシチュエーションだったりするので、アイアンの縦距離はものすごくキーになると思います。そのためにもフェアウェイにティショットを置かないといけないなと思います。パッティングのタッチもそうなのですが、自分の狙った落とし所にキャリーでどれだけ球を運べるかというのが、一番キーなんじゃないかなと思います。風もものすごく強いですし、午後になったらもっと強くなるので、その辺はキャディさんと英語で頑張りたいなと思います。
ーー今週の目標、意気込みを教えてください
まずは、3日間このコースを戦って自分の成長だったり通用する部分を知りたいというのがあるので、まずはこの舞台で3日間戦うということが目標で、最低限クリアしたいなと思っています。