女子プロ・渋野日向子が、オフの間に青木翔コーチと取り組んだロブショットの習得法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

手元位置は左足内もも前、ボールは左足前に置く

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アマチュアのゴルフなんてのは、そうそうパーオンするわけではないので、やはりスコアを作るカギはグリーン周りのアプローチとパターではないでしょうか。とくにアプローチは重要で、寄せワンがラウンド中にいくつか取れるようになってくると、確実にスコアが良くなります。

基本的にはピッチ&ランができれば、いろんなシチュエーションに対応できるわけですが、ワンランク上を目指すのなら、それプラス「チップショット」と「ロブショット」ができるようになりたいもんです。

週刊ゴルフダイジェスト8/4号に渋野日向子プロと青木翔コーチがこのオフに取り組んだロブショットの打ち方が載っていました。ロブショットなんてアマチュアには難しいんじゃないの? と思うわけですが、ワンランク上を目指すためにとりあえずやってみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2020年8月4日号の特集「渋野日向子が取りくむロブショットに挑戦!」で青木翔コーチが紹介していたロブショットのコツを実践してみた

週刊ゴルフダイジェスト2020年8月4日号の特集「渋野日向子が取りくむロブショットに挑戦!」で青木翔コーチが紹介していたロブショットのコツを実践してみた

まず、どんなショットでも重要なのがアドレスです。青木コーチはどんなショットやアプローチでも手元の位置は左足内もも前にセットするべきだと言っています。もちろんピッチ&ランでもロブショットでもそれは同じ。手元の位置を変えずにボール位置を変えることでいろんなアプローチを打つわけです。これはシンプルでいいな~と思うのですが、それだけでいろんな球を打ち分けられるの? ってちょっと心配になります。

画像: チップショットはハンドハーストで構える(左)。ピッチ&ランはボールを真ん中に置き、シャフトはほぼ地面と垂直(中)。ロブショットは左足前にボールを置き、フェースを開いてハンドレートに構える(右)

チップショットはハンドハーストで構える(左)。ピッチ&ランはボールを真ん中に置き、シャフトはほぼ地面と垂直(中)。ロブショットは左足前にボールを置き、フェースを開いてハンドレートに構える(右)

ロブショットの場合は手元は左足内もも前で、ボールは左足つま先前あたりに置きます。当然ボール位置のほうが手元よりも左になるわけなので左手首に角度ができます。ハンドレートの構えになるわけですね。そして手元の位置でもうひとつ注意するべきことが。ロブショットの場合はフェースを開いて構えるので、手元の位置が高すぎるとヒール側が浮いてしまいトップしやすかったり右に飛び出したりしやすいんです。そこで手元を少し低くして、ソール全体が地面にピタッと接地するように構えるのが大事になってきます。

画像: ロブショットを打つときはフェースを開くので、ヘッドのソール全体が地面に設置するようにハンドダウンで構える

ロブショットを打つときはフェースを開くので、ヘッドのソール全体が地面に設置するようにハンドダウンで構える

ロブショットをするためのアドレスはできました。ここからどうやって打つかなのですが、青木プロの教えでは、アドレスでの手首の形を変えないまま、体を回転させて打つのがいいのだそうです。ボールを上げたいからと言って手首を使ってすくい上げるような動きをしてはダメです。また手首を返してヘッドを走らせるような動きもNGです。

画像: フォローまで手首の角度を変えない。左写真のように手首を返す動きはダメ

フォローまで手首の角度を変えない。左写真のように手首を返す動きはダメ

これで打ち方も分かったので、さっそくやってみます。僕のロブショットのイメージとしては、少し手首を動かしてヘッドをスッと走らせて打つイメージだったので、手首を固定して打つというのは少し違和感があります。ただ手首を固定して体の動きで打ったほうが安定感はあるんでしょうけど。

意外にも1回目からなかなかいい感じでロブショットが打てました。打ち急がずにゆっくりした体の回転で打つと上手く打てるような気がします。インパクトからフォローまで手首を固定して、フェース面を絶対に返さないことが重要ですね。上手く打てると出球がゆっくりと飛び出し、フワッとグリーン上に着弾します。これが使えるようになるとラウンドでも武器になりそうだな~と思いました。

画像: 体幹を意識して、手首の角度を変えないように体の回転で振ると上手く打てる

体幹を意識して、手首の角度を変えないように体の回転で振ると上手く打てる

問題なのは距離感です。やはり上に上がるぶんだけピッチエンドランと同じ振り幅でも距離は出ないのですが、どのくらい振ると何ヤード飛ぶかっていうのは練習することで把握していくしかなさそうです。

青木プロは「チップショット」と「ピッチ&ラン」、「ロブショット」それぞれで、まずは10ヤードを打ってみましょうと言っています。それぞれのショットでどのくらいの振り幅で打てば10ヤードのキャリーが打てるかを練習して距離感を磨くのです。この練習をやっておくと、ロブショットだけではなく、他のアプローチの距離感もよくなりそうな気がします。

この記事を読んでロブショットの打ち方を学んだのですが、実はピッチ&ランの打ち方も勉強になりました。今まで僕はピッチ&ランのときにはボールをスタンス真ん中よりも右寄りに置いて、ハンドファーストに構えていたのですが、青木プロの教えではシャフトが地面と垂直になるように構えて打つということだったので少し驚いたんです。でも、これがやってみるとめちゃ簡単。綺麗にバウンスが滑ってくれて、ミスにもなりにくいし、球の高さも安定して楽に寄せられるんです。これはみなさんも一度試してみることをおすすめします。

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