ミスショットの原因にもなるスウィング中の力み。力を抜いてスムーズにクラブを振るために、3人のトップアマがそれぞれ実践しているスウィング中の力みを取る方法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

力を「入れて抜く」か「抜いて抜く」

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフってのはなかなか奥が深いもので、スウィングが綺麗であればスコアが必ず良くなるってもんでもないんですよね。逆になんだかカッコ悪いスウィングでも、めちゃいいスコアを出す人もいるわけです。

やはりラウンドでいいスコアを出すためには対応力というか、コースで起こる様々なことにどう対処すれば良いのかという引き出しが多くないとダメなような気がします。

そういうのって実際に色んな方法を試してきた上級者に聞くのが一番なんじゃないでしょうか。月刊ゴルフダイジェスト9月号に「スコアの半分はゲーム力だ!”10打得する”ラウンドテクニック」という特集がありました。そこではトップアマの方々がコースで使えるいろんなテクニックを教えてくれています。その中から僕がちょっと気になった力みに打ち勝つ方法を試してみました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2020年9月号の特集「スコアの半分はゲーム力だ!”10打得する”ラウンドテクニック」で紹介されていた、スウィング中の力みを取る3つの方法を実践してみた

月刊ゴルフダイジェスト2020年9月号の特集「スコアの半分はゲーム力だ!”10打得する”ラウンドテクニック」で紹介されていた、スウィング中の力みを取る3つの方法を実践してみた

アマチュアゴルファーはついつい力んでしまうってことがよくあります。特に飛ばしたいとか、寄せたいなんてときはどうしても力が入るもの。僕も30年近くゴルフをやっていますが、いまだに力んでしまってミスショットをすることがよくあります。グリップをゆるく握ればいいって話をよく聞きますが、そう簡単にはできないんですよね。どうすれば力みを取ることができるのでしょうか?

画像: 飛ばそうと思うとアドレスから手や腕に力が入ってしまい、かなりの確率でミスショットになります

飛ばそうと思うとアドレスから手や腕に力が入ってしまい、かなりの確率でミスショットになります

記事には3人のアマチュアの方の力みのとり方が書かれていました。それぞれまったく違う方法なので、全部試してみることに。まずは力んでいいホールを作っておいて、そのホールまでは我慢するという方法。この方の場合、ホームコースの8番ホールがパー5で、そのホールは力んで飛ばしに行きたいので、そこまで我慢するということらしいです。

う~ん、これはメンタルの部分ですが、なかなか難しそう。具体的にどうやって力まないようにするかってのが分からない。ただ、力んでいいホールの正しい力み方が書いてあったので、それをやってみました。その方法というのが、手や腕に力を入れるのではなく、腰だけに力を入れるというもの。とにかく腰に力を入れて、腰の回転をMAXにして回転スピードを速くすることだけを考え、フィニッシュまで一気に振り切るんです。

たしかに腰に力を入れることを意識することで、他の部分に力が入りにくいってことはありました。飛距離的にも当たれば飛びましたが、どうしても腰を速く回すと振り遅れ気味になり、ボールが右に飛ぶことが多かった。このあたりはもう少し練習しないとダメだな~と思いましたが、これは使えるかもしれません。手や腕の力を抜くために別の場所に力を入れるというのはなかなかいい方法だと思いました。

次の方は「力を入れて抜く」っていう方法。この方はグリップはかなり力を入れて握るというんです。ただ、左手の中指、薬指、小指の3本だけをギューッとマメができるくらい強く握るんだとか。そしてグリップ以外は力まないようにスウィングするらしいです。体の力を抜くためにアドレスでは常に足を動かしながらリズムを取り、動きの中で振っていくようにしているとのこと。

実際にやってみましたが、これが僕にはなかなか難しい。指3本だけとはいえ、グリップを強く握るとどうしても腕や肩まで力が入ります。ただ、常に足を動かしながら、その流れの中でテークバックをして振っていくというのはなかなか良かった。始動がスムーズになるし、余計な力が入らないような気がします。これは今後も少し意識していこうかなと思いますね。

画像: 常に足を動かし、リズムを取るようにして、その流れでスウィング始動すると、力みがなくスムーズな動きで最後まで振り切れる

常に足を動かし、リズムを取るようにして、その流れでスウィング始動すると、力みがなくスムーズな動きで最後まで振り切れる

最後はさっきの人とは逆で「力を抜いて抜く」という方法。とにかくグリップをゆるくするというのですが、その方法が親指を外して握るというもの。さらにそのグリップのままでヘッドで地面をトントンと叩くとさらに力みが抜けるとのこと。実際にやってみましたが、そりゃ親指を外して握ればゆるく握ることはできます。そして地面をトントンとすると、肩のあたりの力が少し抜けるような気もしますね。

で、問題はここまでゆるく握ってちゃんとスウィングできるのかということ。そのままの力加減でボールを打ってみましたが、僕の場合は上手く打てませんでした……。とにかくグリップがユルユルすぎてボールにしっかり当たるかどうかが怖くてまともに振れません。これは僕がかなり手打ちだからなんでしょうね。ボディターンでスウィングできる人にはいい方法なのかもしれないと思いました。ただ地面トントンは少し力が抜けるような気がするので、力が入ってるな~ってときにはやってみるのもいいかなと思いました。

画像: 親指を外してグリップするとゆるく握れて、クラブヘッドで地面をトントンと叩くと、さらに手や腕の力が抜けます

親指を外してグリップするとゆるく握れて、クラブヘッドで地面をトントンと叩くと、さらに手や腕の力が抜けます

今回3つの力みを取る方法を試しましたが、やはり自分としてシックリ来るものと、そうでないものがありました。こういうのって正解はないわけで、自分に合う方法があればそれでいいと思うんです。記事に乗っていたトップアマの方々もいろいろと試して、最終的に今の方法にたどり着いたと思うんです。

みなさんもこういう記事を読んで、とりあえずやって、その中から自分に合う方法を見つけるというのが良いのではないかと思います。なので、僕はこういう上手なアマチュアの方の実際にやってることが載ってる記事っていうのが大好きなんですよね~。今回も勉強させてもらいました。

画像: 飛ばしの秘訣はお尻をギュンッ! と回すこと。藤田寛之が教える「ヒップターンスウィング」ってなんだ!? youtu.be

飛ばしの秘訣はお尻をギュンッ! と回すこと。藤田寛之が教える「ヒップターンスウィング」ってなんだ!?

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