日差しの強い真夏のゴルフで気をつけたいのは熱中症対策、そして日焼け対策だ。ギアライター高梨祥明は、それらに加えてもうひとつ「”瞳”の日焼け対策」も重要だと指摘する。一体どういうことだろうか?

大切な目を守る! 再認識したいスポーツグラスの役割

酷暑・残暑の中でのゴルフでは、水分補給などの熱中症対策とともに「瞳」に対するプロテクトが重要である。そこでお勧めしたいのが正しいサングラスの選択と着用。サングラスを着用する意味は、単に眩しいからだけではなく、有害な紫外線から大切な「瞳」を守ることにもあるからだ。

スポーツアイウェアブランドのサービス担当者によれば、ゴルフ場の環境とはガラス張りのビルの谷間にいるのと同じ状態で、直射日光だけでなく“照り返し”と呼ばれる反射光があらゆる角度からゴルファーの身に降り注いているという。

「真夏のゴルフでは日焼け止めクリームなどを顔や腕に塗って保護すると思いますが、それと同じように瞳にも“光”から保護してあげる工夫が必要です。降り注ぐ様々な光線の7割は直接、2割は地表に反射してゴルファーの目に入ってきます。だからこそしっかりとサングラスでその侵入をコントロールしなければならないのです」(前出・担当者)

一般にサングラスというと“色付きレンズ”のメガネという感覚だが、スポーツグラス(スポーツサングラス)というカテゴリーにおいては、そのフレームが日常用のメガネとは一線を画す特徴的な形をしている。“スポーツカーブ”とも呼ばれる、大きくアール(曲線)を描いたお馴染みの丸いフレームである。

画像: 顔面に沿うような形で丸みを帯びたスポーツサングラス特有のフレームデザイン。隙間をなくすことで瞳に直接光が入ることを防いでいる。また、砂埃などの異物からもプロテクトしてくれる

顔面に沿うような形で丸みを帯びたスポーツサングラス特有のフレームデザイン。隙間をなくすことで瞳に直接光が入ることを防いでいる。また、砂埃などの異物からもプロテクトしてくれる

「先ほど説明した通りゴルフ場のフェアウェイ上は光の乱反射が起きている、目にとっては厳しい環境です。上からだけでなく下からも横からも光が瞳に入ってくるのです。ゴルフ用サングラスの多くに曲面フレームが採用されているのは、なるべくフレームと顔の間に隙間を作らないようにし、光が直接侵入してくるのを防ぎたいからです。これは雪山や海上でアスリートたちがゴーグルやフルフェースのサングラスを着用するのと何ら変わりません。紫外線などの有害な光線から瞳を守り、白内障などの深刻な疾患を引き起こすリスクを軽減するのがスポーツグラスの重要な役割なのです」(担当者)

色付きだけのサングラスでは、かえって目に悪影響を及ぼす可能性も!

快晴時のゴルフ場は光に満ち溢れていて、とくに早朝の朝日、プレー終盤の西日に向かってのショットではサングラスなしでは打球を追えないこともしばしばだ。もちろん、こうした“眩しい”状況でも光をコントロールし、正しく見えるようにすることもサングラスの重要な役割だ。

「レンズを通過して瞳に入ってくる光の量を可視光線透過率(%)といいます。パーセンテージが低いほど光量が落ち、全体が暗く感じるようになります。でも、暗ければいいというものではありません。例えばゴルフプレーで使いやすいレンズの可視光線透過率は25%前後。真夏のピーカン用ということなら16%くらいが適していると思います。透過率が10%以下になると逆光ではいいですが、通常使用には支障が出てくると思いますよ」(担当者)

画像: スポーツグラスブランドのフレームでも、デイリーユース向けのモデルにはストレートなフレームが採用されていることが多い

スポーツグラスブランドのフレームでも、デイリーユース向けのモデルにはストレートなフレームが採用されていることが多い

可視光線透過率が下がるほど逆光などによる強烈な眩しさは軽減されるが、全体が暗くなるほど瞳は瞳孔を開き、多くの光を取り入れようとする。ここに大きな問題があるという。

「たとえばファッション用として低価格で販売されているサングラスには、可視光線透過率が8 %程度のとても暗いレンズが装着されていることが少なくありません。ファッション用ですから、フレームもカーブしておらず、顔とフレームの間には大きな隙間ができてしまいます。この場合、暗さで開いた瞳孔にノーガードで有害な紫外線などが入ってしまうことになってしまうことになるのです」(担当者)

遮るもののない炎天下のゴルフ場は、有害紫外線が降り注ぐ危険な環境である。眩しくなければ何でもいいということではなく、大切な“瞳”を守るために専用設計された“スポーツグラス”の選択・着用をぜひオススメしたい。

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写真/高梨祥明

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