暑さ対策グッズは組み合わせて使おう
手引きカートによるセルフプレーコースとして、5月に再スタートした茅ヶ崎ゴルフクラブをプレーしてきた。最高気温が36度を超えるという猛烈な暑さで、9ホールのみプレーしたが、なかなか体力を消耗した。
筆者は比較的夏ゴルフに慣れているが、お盆休みに久々にプレーするような、普段のラウンド数がそれほど多くないゴルファーにとっては、この暑さはかなり過酷なのではないだろうか。そこでプレー頻度の少ないゴルファーのために、改めてポピュラーな夏ゴルフ対策を紹介しておきたい。出来るだけ快適にプレーするのはもちろんだが、熱中症になると命の危険もあるので、特に注意していただきたいところだ。
猛暑のゴルフで一番用意したいのは、氷のうだ。熱中症対策にはもはや欠かせないアイテムと言えるだろう。倒れるような暑さの中、冷たい氷嚢で頭や首筋を冷やして、文字通り生き返った経験をしたゴルファーは多い。
今年の問題は、新型コロナウィルス対策で、ゴルフ場のレストランが稼働してない、あるいは氷の提供をしていないところが少なくないことだ。筆者は今回、クーラーボックスに氷を入れてから、プレー前に氷のうに入れ替えた。しかし、この作戦はゴルフ場が遠いと使いづらいだろう。その場合は、近隣のコンビニでロックアイスを買うと良い。費用はかかるが、命の値段としては高くないと思う。
男性ゴルファーが意外と使わないのが、日傘だ。これはとても効果があるので、大いに奨励したい。ゴルフ場に備え付けの雨傘でもいいだろう。日射や紫外線を防いでくれる。ゴルフ用の日傘は、300グラムを切るような高機能の軽量タイプもあり、UVカットの効果も高いので、夏ゴルフでは大いに活躍してくれる。
帽子はもちろん必要だ。汗をかくので、タオルも2枚くらいは用意しておきたい。もちろん飲み物も重要で、筆者はハーフで3本もペットボトルを空けてしまった。手引きカートのプレーなら、出来るだけ荷物を減らしたいところだが、小型のクーラーバックにペットボトルと氷のう、日傘にタオルと、どうしてもアイテムは増えがちになる。
そして、これも拒否反応のある男性ゴルファーが多いのだが、日焼け止めもぜひ使って欲しい。急激な日焼けは痛みがあるだけでなく、ラウンド中の疲労やスウィングの違和感にも繋がりやすい。汗で流れやすいので、その都度、こまめに塗り直すことをおすすめしたい。
昨年あたりから人気なのが、中に小型ファンが内蔵されている夏用ウェアだ。汗を蒸発させて、気化熱でカラダを冷やすという仕組みで、一枚余分に着ているのに、カラダは涼しくなる。しかし、体温に迫るような暑さだと、暑い外気がカラダを対流するような感覚になる。気温によって、脱いだり着たりする工夫も必要だろう。
ファン付夏用ウェアに代表されるように、現在は、夏ゴルフ対策のアイテムは非常に豊富だ。夏用グローブ、冷感下着、機能性ウェアなど、効果的なアイテムが多い。だが、近年は経験したこともないような暑さになることも少なくなく、そうなるとこれらの夏用アイテムの効果も暑さが快適になるほどではない。これらを組み合わせて使って、少しでもプレー環境を良くすることが肝要だ。
筆者は、手引きカートで9ホール周り、それなりに対策したものの、プレー後は疲労を感じ、軽い頭痛もあった。やはり、猛暑のゴルフは過酷でリスクも高くなると言わざるを得ない。睡眠不足の人、体力や暑さにあまり自信のない人、高齢のゴルファーなどは、ゴルフ自体控えるか、ハーフプレーにとどめておくかして、自分の体力を過信しないほうが良さそうだ。