「500歳野球」を参考に、中高年が楽しめるゴルフ大会
秋田県・秋田カントリー倶楽部で一風変わったゴルフ大会が開催される。その名も「第11回秋田県250歳ゴルフ大会」。4人1チームで参加し新ぺリア方式で団体戦と個人戦を競う大会なのだが、面白いのがその参加条件。大会開催日の10月12日時点で満55歳以上のゴルファー(男女の組み合わせは自由)でチームを編成し、その合計年齢が250歳以上を超えていなければいけないのだ。
参加条件からもわかる通り、中高年ゴルファー向けの大会と言えるが、その中でも「よりカジュアルに楽しめる大会として企画しました」と、同大会を共催する秋田魁新報社の担当者は言う。
「もともと全国アマ(全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権大会)に出場する選手を決める『秋田県チャレンジゴルフ』という大会を共催していたのですが、そういったスコア中心の固い大会ではなく、中高年の方が楽しめるような大会をゴルフでも企画したいと考えたんです」(秋田魁新報社担当者)
そこで参考にしたのが、同じく秋田魁新報社が主催する「全県500歳野球大会」。出場選手9人は大会開催年度以内に満50歳以上であり、その合計年齢が500歳以上であることが条件の野球大会だ。
単純な出場年齢制限だけだと若い世代の補強によって選手生命が短くなってしまうことから、独自の年齢制限ルールを設けて1979年から全41回が開催され、2017年からは全国大会も開かれる人気の大会となっている。
「秋田県250歳ゴルフ大会」でも年齢制限ルールを踏襲し、さらにチーム内にJGA登録のシングルプレーヤーは1人まで。スルーザグリーン6インチプレース可、使用ティに関しても原則レギュラーティ(白マーク)だが、70歳以上はシルバーティ、女性はレディースティ、女性の65歳以上はピンクティの使用が認められているなど、よりカジュアルに楽しめる工夫がなされている。
過去大会では1チーム4人を2人ずつに分けて他チームの2人との組を作ることで参加者間の交流も取られていたそうだが、今年は昨今の情勢を鑑みて「申し込んだ4名でそのままプレーしていただく形にしました。(コースに)着いて受付を済ませたらスタートしていただいて、上がったらそのまま帰宅。表彰式なども行わず、商品も後日お届けするような形を取らせていただいています」(秋田魁新報社担当者)と感染防止のための措置を取っているという。
同大会の開催コースは秋田カントリー倶楽部で、参加申し込みは、2020年9月11日(金)まで。先着40チームで、定員に達し次第締切。2020年8月19日11時30分時点ではまだわずかに空きがあるとのことだ。