マレット型の見た目で感触はブレード、寛容性はスパイダー
テーラーメイドの「スパイダー」と言えば、PGAツアーで多くのプロからの支持を集めるパターシリーズ。その最新モデル「スパイダーFCG」が海外のテーラーメイド公式サイトで発表された。
過去シリーズではヘッド後方にある2本の羽根状の突起が特徴的だったが、スパイダーFCGではそういった外見的特徴はなくなり、構えるとすっきりとしたマレットタイプに見える。
今までのスパイダーシリーズと決定的に異なるのは、重心の位置。過去シリーズでは重心深度を深くすることで安定性・寛容性を獲得してきたのだが、スパイダーFCGでは総重量の3分の2をヘッド前方部に配置し、重心がフェース側に寄っている。25グラムの純銅で作られたフェースインサートはテーラメイド史上もっとも重いインサートになっている。
ソール部フェース寄りのトウ・ヒール側には、それぞれ重量のあるタングステンウェートを装着することで高MOIも実現。スパイダーらしい寛容さも持ちながらブレードタイプのようなフィーリングも両立している。
トウ・ヒール側のウェートに加え、パター長に合わせて調整可能なソールウェートも搭載。ストロークタイプで言うと、ヘッドが弧を描くアークタイプでパッティングするゴルファー向けの1本になっているという。
見た目はマレットでフィーリングはブレード、そしてスパイダーらしい寛容さも持ち合わせた新たな蜘蛛パター。ネックタイプはショートスラント、L字ネック、シングルベントの3種がラインナップされていて、現在海外公式サイトではプレオーダーを受付中。販売開始は2020年9月4日、価格は349.99ドル(8月18日時点で約3万6900円)となっている。日本では未発表だが、注目しておきたいモデルになりそうだ。
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