今年も秋の新製品シーズンがやってきた。この時期、新製品と同時に気になるのはやはり、現行モデルが安価になるマークダウン品だろう。今回は、日々の価格調査を欠かさない筆者が、この時期のお買い得マークダウン品を紹介したい。
一番の目玉は、なんといってもピン「G410」シリーズだろう。もはや説明の必要もない大ヒットクラブで、最近では1組に2〜3人ドライバーを使っていたり、ハイブリッド(=ユーティリティ)が何本もバッグに入っている人がいたりと、使用しているゴルファーが非常に多いモデルだ。
昨年の初頭に発売された「G410」は、“しぶこ”効果もあって大人気となり、今年に入ってからも「SIM」、「マーベリック」、「ゼクシオ イレブン」などの最新モデルと比肩するほどよく売れている。これだけ売れているさなかに、発売後わずか1年半でマークダウンするのは異例中の異例だ。かつての「アイ2」のようなロングセラーモデルの歴史もあるピンらしくもない戦略にも思える。
マーグダウン後、「G410」は空前の勢いでは売れているらしい。ドライバーは標準的なモデルなら、4万円以下で購入可能だ。FWやハイブリッド、アイアンなど周辺モデルもよく売れている。筆者はロフト違いでドライバー(『G410 LST』)を2本買ってしまった。筆者のようなスレた消費者であっても、それほどお得感があるというわけだ。
問題は、売れすぎてネットショップなどでは早々に在庫がなくなってしまっていること。特に人気のあるハイブリッドの番手は探すのが困難だ。他のカテゴリーでも人気のスペックから品切れになっている。しかし、実店舗の店頭には、まだ目玉商品として残っているケースが少なくないようだ。どうしても欲しい番手なら、何店か回ってみて在庫を探してみると、お目当てが見つかるかもしれない。
現在、「SIM」が絶好調のテーラーメイドは、幅広い層に評価の高かった「Mグローレ」が値下がりしている。ドライバーは鍛造フェースで、純正シャフトが高弾性素材を使用したりと、国内市場向けらしく贅沢な仕上がりとなっている。注目したいのは、池田勇太や浅地洋佑などのツアープロが愛用したFWだ。アベレージ層のスライサーからプロのような超上級者まで使える、バランスと性能に優れた快作だ。いかにも高級品といった風情の「Mグローレ」だが、ドライバーは4万円前後、FWは2万5千円前後とかなり安価になっている。
ウェッジ類だと、クリーブランドの「RTX4」がこれまでよりも少し早いスパンで値下がりしている。クリーブランドは人気のあるツアー系プロモデルウェッジの中では、比較的ソールがしっかりあって、やさしく感じられるのが特徴だ。値下がり後は、1万円を切っている事が多く、複数本購入したいウェッジ類としてはコスパの優等生的な存在になっている。
筆者がオススメしたいのは、タイトリストの「TS」シリーズ。ここ1、2年に発売されたドライバーの中でも非常に飛距離性能の高かったモデルだ。ヘッドスピードが速いゴルファー限定になるが、現在3万円前後で販売されていて、高い性能と安い価格のアンバランスさを強く感じるクラブになっている。
これらの値下げ商品が店頭に出るということは、そろそろ新製品が出るという前触れでもある。品切れになる前にこれらのマークダウン品を買うのもいいし、新製品の発表を待ってから、改めて検討してみるのもいいだろう。