「いつも試合はワクワクして臨んでいますが、今回のニトリレディスはとくに楽しみだったんです!」と語るのは8月25日にニトリとの所属契約締結を発表した田中瑞希。明日開幕するニトリレディスは彼女にとって初のホステス大会というわけだ。
それにしても、どういった経緯でニトリとの所属契約に至ったのだろうか、そのときの心境と一緒にこう教えてくれた。
「ニトリの(似鳥昭雄)会長がアース・モンダミンカップのYouTube中継をみてくださったことがきっかけでお声を掛けて頂いたんです。アースが終わって割とすぐにJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)からお母さんに連絡があって、そこで知りました。声かけてくださったときは「えー!」って思って、もう純粋にとにかく嬉しかったです(笑)」
女子ツアー開幕戦となったアース・モンダミンで初の優勝争いの末3位タイと好成績を残した田中。笑顔でプレーする姿は中継を観たゴルフファンにとっても印象的だったはずだ。その姿が似鳥昭雄会長の目にも止まったという経緯だから、一種のシンデレラストーリーと言えそう。
それにしてもホステスプロとは果たしてどんなことをするのだろうか。心境的にも通常の試合と異なるのではと思ったが、彼女はこのように語っていた。
「プロアマがなかったから特に変わったことはしてなくて、ニトリ所属のプロたちが集まって写真撮影や会見をするくらいでした。みなさんにお話を聞かれる程度で感覚的にはいつもの試合と変わりはなく、楽しみですし、ワクワクしています!」
ホステスプロとなれば、大会スポンサーが得意先や関係者の要人を招いて開催するプロアマトーナメントや前夜祭への参加は大事な役割のひとつとなる。それがなかったことで、いつも通り試合に臨めていると話す。会場の「小樽カントリー倶楽部」にも好印象を持ったようだ。
「本当にキレイなコース! グリーンが結構速いですが、フェアウェイキープができればバーディチャンスにつけられそうなので、ティショットとグリーンだけ集中してプレーしていきたいなと思っています」と、コース攻略のポイントを語っていた。
普段、大会前に話を聞くと、「予選通過を目指してプレーします」と返答することが多い彼女だが、今回は少し違う。「4日間決勝ラウンドまで戦って、上位争いができるように頑張ります!」と力強く回答してくれた。
プロゴルファーはプレーが本分。ウェアに”ニトリ”のロゴワッペンをつけ、優勝争いに加わってテレビ放送にたくさん登場することこそが、ホステスプロとして最高の仕事。気合十分で初ホステス大会に挑む田中瑞希に注目だ!