1年52週に50試合を開催。“有観客”も視野に
1年52週間だというのに50試合を開催するのだからほぼ年中無休。コミッショナーのジェイ・モナハン氏は「フルシーズン、フルスポンサーのイベントの開催が決まりとても興奮しています。ファンにとってまさに夢のシーズンになるでしょう」と胸を張った。
セーフウェイオープンで幕を開けた20-21年シーズンは翌週早くもメジャー初戦全米オープンが行われる。11月にはマスターズが控えており、フォールシリーズに開催される2つのメジャーに加え21年にはマスターズ、全米プロ、全米オープン、全英オープンを開催するから今季はメジャーが6試合。
加えて7月には東京五輪もある。コミッショナーがいうようにビッグイベントが目白押しの夢のシー
ズンになりそうだ。もちろん今年のようなロックダウンがなければ、の話ではあるが。
来週に迫った全米オープンには17年&18年連覇のブルックス・ケプカが「ケガ(左ヒザ)の状態が芳しくない」と欠場を決めているが、今年の舞台ウィングドフットで06年に逆転負けを喫したフィル・ミケルソンが齢50歳でキャリアグランドスラムを目指す。
マスターズではタイガー・ウッズの連覇とロリー・マキロイのグランドスラムがかかっている。そこまでは無観客が決まっているがタイガーはギャラリーのいないトーナメントに「違和感を感じる」を語っており、いつ観客ありの大会を開催できるか気になるところ。
その指針となりそうなのがゴルフ界では初の有観客試合を開催する米チャンピオンズツアー。11日開幕のサンフォードインターナショナルで5千人から6千人のギャラリーを入れることが決まっている。
冠スポンサーのサンフォードはPGAツアーすべてのイベントでPCR検査を管理する医療会社。同社のノウハウを利用しギャラリーには駐車場に車を停める前に検温するなど徹底した衛生管理を行って観客を迎え入れた大会の成功を目指している。
また同ツアーではすでにプロアマ大会が開催されているがレギュラーツアーに関しては開幕第3戦のコラレス・ブンタカナ選手権(ドミニカ共和国)でプロアマを再開する線が濃厚。
「1日も早くファンを迎えてトーナメントを開催したい。ギャラリーのいない大会はやはりなにか物足りない。来年の早い時期にはそれができるよう調整したい」とツアー側。新しい日常のなかでのドリームシーズンの幕開け。あなたはどんなドラマを期待しますか?