「人は人なので」年下世代の活躍にも焦らず自分のできることをやる
三浦に現在の活動について聞くと、こんな答えが帰ってきた。
「紫外線に弱いので、連続して外で練習できないんです。1日おき。お医者さんから止められていて、体が痛くなったり。今、我慢すれば、来年、再来年はよくなるかなと。ジムのトレーニングとかはやっていて、飛距離は3ヤードくらい伸びました。265(ヤード)くらい」
体調面は万全ではないが、それでもやれることをやる、と前向きだ。プロテストを棄権したことで現在は活動の場も限られているが、コロナ禍のなか今まではやっていなかった自炊をはじめて体調面に気を配るなど「自分を見つめ直す時間になった」と語る。
笹生優花ら自分より年下の世代の台頭も「人は人なので」と焦りはない。それよりも、「今できること、足りないものを克服したり。最大の目標はプロテスト合格ですが、テスト(の日程)も決まっていないので」という。
コロナ禍でプロテストのスケジュールは依然として白紙。現在の規定では、プロテストを通らなければ女子ツアーの予選会にあたるQTも受験できないため、焦らずそこに向けて自分の腕に磨きをかける日々を過ごしているようだ。そんな中、下部とはいえ男子ツアーに出場。この試合の目標を聞いてみたら、「周りに迷惑をかけないこと」としつつ、予選を通過したいと力強く語った。
「予選通過して3日間プレーして、AbemaTVで見てもらえたら。AbemaTVから(出場しないかと)声をかけられて即やりたいと答えました」
ただ、女子ツアーでは「一番飛ぶほう」の三浦でも、男子に混じれば当然ながらセカンドオナー。グリーンのスピードも女子ツアーよりも速く、予選通過は決して簡単ではないだろう。それでも挑戦する理由を、三浦はこう語る。
「応援して下さるファンが多いので、少しでもSNSに出すとコメントが150件くらい来るんです。6日前のだと200件、だいたいそれくらい」
三浦のインスタグラムには、三浦を応援するコメントが多数寄せられる。その気持ちに応えたいという思いは強い。華やかなデビューからまだ約2年半の黄金世代。プロテスト合格、ツアー再挑戦に挑む、三浦桃香の戦いに注目だ。