グリーン周りで厄介なのが、カラーからの寄せ。グリーン上よりも芝が長いため、ショートしたり芝目の影響を受けて曲がってしまったりと、うまく寄らないケースも多いだろう。そこで、週刊ゴルフダイジェストで連載中の人気ゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、カラーの影響を受けずにきっちり寄せる方法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが紹介しつつ実践!

ロフトが寝ることでボールがわずかに浮き、カラーの影響を受けにくい

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はつねに1ミリでもゴルフが上手くなりたいと思って、いろんな情報をインプットしているわけです。そのなかで少しでも役に立ちそうなことは、とりあえず試してみる。試してみてダメだったものはスパッと忘れるし、ちょっとでも使えそうなものは自分なりにアレンジしたりして取り入れるようにしています。

ゴルフ雑誌にはいろんなレッスン記事が載っていますが、じつはちょっとした小さい記事なんかでも、とても役に立つことがサクッと書かれていることがあるんですよ。小さいコラムとかマンガとかでもね。週刊ゴルフダイジェストには「オーイ! とんぼ」というめちゃくちゃ面白くてタメになるマンガがあって、今までも実際に漫画に描かれていることを何度も試してきました。で、今回も「とんぼ」に描かれていたちょっとした技を試してみようと思います。

画像: 週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた役立つパットの小技を実践!

週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた役立つパットの小技を実践!

今回「とんぼ」に描かれていて気になったのは、つぶらがやっていたグリーン周りのカラーからの寄せ方。カラーってグリーンより少しだけ芝が長いだけで、僕たちアマチュアとしては、けっこう綺麗にインパクトしないとチャックリとかのミスになるような気がしちゃうもんです。

なので、カラーからはパターで寄せることが多くなるのですが、実はカラーって意外と芝目があったりして、思ったよりもボールが転がらずショートしたり、ググッと曲がったりなんてことがあるんです。そのため安全のためにパターで打ったにもかかわらず、結果的にあまり寄らなかったりするんですよね。今回の技は、芝目にあまり影響を受けずに、パターで寄せられる方法です。

やり方は簡単です。まず普通にパットをするように構えてから、少しだけ手元を右に動かし、ハンドレートに構えます。そしていつものパットのようにストロークするだけ。

画像: 普段のパッティングの構えから、少しだけハンドレートにしてロフト寝かせる

普段のパッティングの構えから、少しだけハンドレートにしてロフト寝かせる

こうすることでパターのロフトが増えて、インパクト後の出だしで球が少しだけ浮きます。気になる芝目の部分をボールは少し浮くように飛んでいき、影響をあまり受けずにころがるということなんですね。

こういうことをアイアンやウェッジでやろうとすると、どうしてもザックリしてしまうという不安があるのですが、パターだとソールが広いので地面に刺さることはないし、パットと同じ打ち方だから距離感も合うしね。これはなかなかいい方法かもしれません。

画像: ロフトを寝かせたまま、いつものパットのときのようにストロークする

ロフトを寝かせたまま、いつものパットのときのようにストロークする

さっそくコースのグリーンでやってみました。30センチほどの幅のカラーの上を転がして、ピンを狙います。最初は普段のパットと同じように転がしてみましたが、やはり少しだけカラーで転がりが悪くなり思ったよりもショートしてしまいました。

次にハンドレートに構えて、少しロフトを増やし、さっきと同じ打ち方で打ってみました。目に見えて球が浮くということはないですが、たしかに20センチくらいはボールが少しだけ浮くような感じで、カラーの上を勢いよく転がっていきます。普通の打ち方と同じ距離感で打っているつもりなのですが、ハンドレートで打ったほうはピンを少しオーバーしました。やはりカラーの影響を受けていないぶん、転がりが良かったんだと思います。

画像: カラーの芝に食われた球は左のようにショート気味でしたが、ロフトをつけて打った球はしっかりと届きました

カラーの芝に食われた球は左のようにショート気味でしたが、ロフトをつけて打った球はしっかりと届きました

やってみて思ったことは、とてもシンプルな方法でミスが少なく、誰でもできるので、かなりいいんじゃないかと。朝の練習グリーンで何回か練習すれば距離感もすぐに合ってくると思います。もしかしたらカラーだけでなく、少し芝が短めのラフとかからでも使えるかもしれないですね(まだ試してないですが、今度やってみます)。

注意することは、せっかくハンドレートでロフトを寝かせて構えても、インパクトのときにハンドファーストになってしまっては意味がないってこと。あくまでも構えたときのロフトをストローク中もキープして、そのままでインパクトすることが大事です。

もうひとつ、ロフトを寝かせたときにフェース面が右を向きがちなので、フェース面は目標に向けたままでロフトを寝かせるようにしましょう。その2点さえ、守れればとても簡単な打ち方だと思います。

画像: フェース面は目標に向けたままロフトを寝かせましょう

フェース面は目標に向けたままロフトを寝かせましょう

こういうアマチュアにはとても役に立つシンプルな打ち方を、たった2ページの中にシレッと描いてあるとこが「とんぼ」の凄いとこなんですよね~。次のラウンドでカラーに止まったら、ぜひみなさんも試してみてください。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト 2020年 09/22号 [雑誌] Kindle版 www.amazon.co.jp

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