今季はQTランク9位の資格でツアーに参戦するセキ・ユウティン。日本生まれで中国育ちの22歳のスウィングをプロゴルファー・中村修が注目した。

トレーニングを積んで飛距離アップに成功

2017年から国内女子ツアーに参戦し、2018、19年はステップアップツアー中心に経験を積み、19年にはステップアップツアー「日医工女子オープン」で優勝。その後、笹生優花や安田祐香、西村優菜らとともにプロテストに合格。QT(予選会)も9位で通過しレギュラーツアー参戦の資格を得ました。

ちょうど一年前の「デサントレディース東海クラシック」で話を聞くと飛距離アップしてきたことでショートアイアンでグリーンを狙えるようになったことで、結果につながるようになってきたと話してくれました。ここ2試合予選落ちが続いていますが、それまでの4試合では安定した成績(13位T、14位T、26位T、11位T)を残しています。

下半身を中心にしっかりとトレーニングしたことで体も一回り大きくなり、プロの体になってきているようです。初優勝に期待がかかる、そのスウィングを見てみましょう。

画像: 5試合中4試合で予選通過し賞金ランク29位と躍進するセキ・ユウティン(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

5試合中4試合で予選通過し賞金ランク29位と躍進するセキ・ユウティン(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

まずは画像A。171センチの長身を生かした大きく構えたアドレスでオーソドックスなスクェアグリップで握っています。クラブと体の回転が同調しながら顔の向きを右に向け、右の股関節の上に胸が乗るように深いトップにゆっくりとスムーズに進んでいきます。

画像: 画像A:オーソドックスなスクェアグリップで握り、胸が右股関節の上に乗るように右サイドにしっかりと加重するバックスウィング(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

画像A:オーソドックスなスクェアグリップで握り、胸が右股関節の上に乗るように右サイドにしっかりと加重するバックスウィング(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

飛距離アップした秘訣が画像Bを見ると確認できます。トップからの切り返しで沈み込むように前傾を深くし地面をしっかりと踏み込んでいることが見て取れます。このあとの画像Cで見られる地面からの反力を利用するため、トップでは右足のかかとに、切り返しでは左のつま先方向へと加重していきます。

トップから切り返しにかけて、左サイドへの重心の移動はあるものの頭の位置はほとんど変わっていませんよね。そのことで上半身の開きがおさえられ、クラブをインサイドから下ろすことにつながっています。

画像: 画像B:トップからの切り返しでは頭の位置が動かずに沈み込むように前傾を深くし地面をしっかりと踏み込むことで地面からの反力を使う準備を整える(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

画像B:トップからの切り返しでは頭の位置が動かずに沈み込むように前傾を深くし地面をしっかりと踏み込むことで地面からの反力を使う準備を整える(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

地面からの反力を利用して踏み込んだ左足を伸ばしながら、上半身、腕へとエネルギーを伝え、最終的にクラブヘッドを加速させてインパクトにエネルギーを集約させています。インパクトの瞬間の力強さからは、飛距離アップも納得です。

画像: 踏み込んだ左足を伸ばすように使い、腰、上半身、腕、クラブへとエネルギーが移りヘッドスピードを加速させている(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

踏み込んだ左足を伸ばすように使い、腰、上半身、腕、クラブへとエネルギーが移りヘッドスピードを加速させている(写真は2020年のNEC軽井沢トーナメント 写真/代表撮影 岡沢裕行)

2019年はレギュラーツアー4試合に出場し2試合で予選落ちし獲得賞金は200万円と少しでしたが、今季はすでに680万円あまりを稼ぎ出しています。パッティングが悪くないので、ショットの精度に磨きがかかれば常にベストテン入ってくる可能性は大きいです。

そのキュートなルックスで注目を集める選手ですが、今季は成績面でも大きく飛躍するシーズンになりそうです。引き続き注目してみましょう。

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