パーオン率は8位タイ
長い距離、狭いフェアウェイ、深いラフ、傾斜が強くて硬く・速いグリーンに厳しいピンポジション。全米オープンらしいセッティングが牙を剥いた3日目、アンダーパーでプレーしたのは7名だけ。
まず飛距離は3日間の平均が315.3ヤードで23位タイと、全体の中でも上位。さらに注目すべきはフェアウェイキープ率で、57.14%で3位タイにつけている。
飛距離とフェアウェイキープ率が高いレベルで共存していることで、ティショットでアドバンテージをとれていることがわかる。
ティショットが安定していれば、松山には世界最高レベルのアイアンショットのキレがある。必然的に、パーオン率も64.81%で8位タイと高水準だ。
パーオン率が高まればパット数は増える傾向があるが、平均パット数は1.65で23位タイとこれまた悪くない。結果、バーディ数も3位。まさに上位にいるべくしているという数字が並んでいる。
さて、ここでバーディ数3位タイまでの7選手の順位を見てみよう。( )内の数字が順位だ。
【全米OPバーディ数TOP10】
1 マシュー・ウルフ(1位)
2 パトリック・リード(11位)
3T ブライソン・デシャンボー(2位)
3T 松山英樹(4位タイ)
3T ビリー・ホーシェル(17位タイ)
3T ジャスティン・トーマス(17位タイ)
3T ダニエル・バーガー(31位)
単独3位のルイ・ウーストハイゼンもすぐ下の8位タイにいることから、アンダーパーが少ない厳しいセッティングとはいえ、それでもやはりバーディを取れなければ勝てないことがわかる。
松山の第3ラウンドでのバーディ数は「6」で、トップのマシュー・ウルフらと同じこの日のトップタイ。全米オープンのタフなセッティングを攻め抜いて、松山は悲願のメジャー制覇を成し遂げることができるか。目が離せない最終日になりそうだ。