シャフトフィッティング初体験! フジクラゴルフクラブ相談室に行ってきた
こんにちは、ゴルフ記者・S子です。
みなさんは「シャフトフィッティング」って受けたことはありますか? 自分のスウィングに合うシャフトを専門家に選んでもらえば、きっとドライバーショットの飛距離や安定感が増すに違いありませんよね。
S子は受けたことがなくて、一度受けたいな~と思っていたんです。すると、多くのプロが使用する「スピーダー」などで有名なシャフトメーカーのフジクラさんからお声掛けいただいて、シャフトフィッティングを体験させてもらえることになりました!嬉しすぎる! ゴルフ記者になって良かった……。
ということで今回はS子のシャフトフィッティング初体験の模様をお伝えしたいと思います!
ドキドキしながら向かったのは、東京・木場にあるフジクラさんのフィッティングルーム「フジクラゴルフクラブ相談室 木場店」です。到着し、問診票にゴルフ歴や平均スコアなど基本的な情報を記入している間に、使用しているクラブのバランスや総重量、硬さ、シャフトの長さなどを計測してくれるみたいです。自分が使っているクラブのデータって意外と知らなかったりするので、これは嬉しいですよね。
さて、診断票に記入が終われば次は“診察”ですよね。今日S子のフィッティングを担当してくださるのはフジクラの小倉健太さん。小倉さんに、まずは自分自身のドライバーの悩みをお伝えするところから、フィッティングスタートです。
S子の悩みはズバリ飛距離不足。普通に当たって180ヤード、当たりが悪いと160ヤードくらい……という飛ばない系女子なんです(涙)。これだとセカンドがなにを打っても届かない!
という悩みを小倉さんに打ち明けると、「じゃあ、ウォーミングアップをして、いつも使っているクラブで何球か打ってみましょうか」と小倉さん。カキンカキンと打つと、S子のスウィングや弾道が、計測器によって丸裸に。この後小倉さんから衝撃的な一言が飛び出すのですが、その前に、S子の使用クラブを説明しておきましょう。
S子は14本のなかでドライバーが一番苦手。飛ばないんだからしっかり振れるほうがいい、と、某シャフトメーカーの40グラム台で硬さSRのシャフトを使っていました。ヘッドは某外ブラのメンズモデル。これは、私が大好きなプロゴルファーが使っているから(笑)。でも、メンズで重いので、ソール面についているウェートはすべて外している状態です。コースで大きく曲がることなく、飛距離も180ヤードくらいなので、合っているほうなのではと思っていましたが、そうではなかった(笑)!
では、小倉さんからの愛の鞭、行ってみましょう。
「まずクラブの話からさせて頂きますと、ヘッドのウェートを外していることによってシャフトがものすごく硬くなっています。そのため、シャフトのしなりを感じずに振っている状態で、ミート率が悪い。そのことが前後の距離のバラツキが出てしまう原因だと思います。硬いとシャフトの特性が生かせないので当たるには当たりますが……これより柔らかいシャフトで合っているものを見つけて、ミート率を上げていくことが飛距離を伸ばすためには必要ですね」(小倉)
ヘッドのウェイトを外したほうが軽いし振りやすいなと思っていましたが、ヘッド重量が軽くなりすぎることでシャフトのしなりが出せない状態になっていたとは……。
ヘッドだけの問題ではなく、小倉さんいわくS子の使用シャフトは渋野日向子プロの使用シャフトよりもハードスペックなんだそうです。衝撃です。まさかメジャーチャンピオンよりハードなシャフトを使っていたなんて……飛ばないはずですよね。
でも、合ってないクラブを使っていたってことは、”伸びしろ”があるということですよね? ということで、フジクラさんの代表的なシャフト「スピーダーエボリューション」シリーズの様々な重さや硬さを打ち比べ、どのシャフトが合っているのか見てもらいました! さてどれが合うかな〜?
……しかし、なんとさらに衝撃の事実を知ることになったのです! 小倉さん、お願いします!
「色々打ってもらいましたが、今のスウィングで一番飛ぶのは、今お使いのシャフトですね……。S子さんの打ち方は、シャフトに合わせた力で振って当てる打ち方。フジクラのシャフトはシャフトの動きが大きいので、S子さんが使うと余計にミート率が悪化してしまいますね」(小倉)
道具を振るスポーツをしてこなかったS子は常にマン振り女子。いつどんなときでも振って振りまくっていたことから、シャフトの力を借りることなくパワー1本で勝負していたようです。ガーン! だけど! みなさんも他人事ではありません!意外とそういう男性ゴルファーは多いみたいですよ? 女性には珍しいみたいですけど……(笑)。
「一般男性のアマチュアゴルファーも同じですが、S子さんの場合は他の一般女性よりも力があるので、どうしても腕力で振ってしまいがちなんです。そういったゴルファー向けのシャフトも用意してはいますが、女性が使うには重いのしかないんですよね……」(小倉)
まさかの自分が腕力系女子だったとは……。男性ゴルファーであれば、シャフトの動きが大きいタイプが合わないゴルファーには、PGAツアーでも人気の「ベンタス」シリーズを試してもらうんだそうですが、50グラム台からの設定のベンタスはS子には重すぎて振れません。トホホ……って、じゃあどうすればいいんですか?
「まずはシャフトがしなる感覚を身につけていくのがいいと思いますよ」というわけで、渡されたのはフジクラさんの練習器具「MCI PRACTICE IRON」。これ渋野プロが練習場で使ってたシャフトがグニャグニャのやつですね。見たことあります。
というわけで、自分にピッタリのシャフトをフィッティングしてもらう予定が、まさかの練習器具をフィッティングしていただくという結果に。でも、強引に「このシャフトが合います!」って言われるよりずっといいし、本当にS子の飛距離を伸ばすには?って考えてもらえた気がします。小倉さん、ありがとうございます!
「しなりの感覚が身につけば、きっとスピーダー474エボリューションⅦのSRあたりが合ってくると思いますよ。またぜひお越しください」と小倉さん。そのときにはきっと、今より飛距離アップしているのは間違いありませんよね。
S子のように自分に合っていないクラブを使用しているゴルファーは意外と多いはず。フィッティングで診断してもらうことは、ゴルフ上達の近道になるなと改めて感じました。シャフトフィッティング、受けたことないな~という方はぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?
帰り道、シャフトの“しなり”が理解できるまでドライバーを使わないと決意を固めたS子なのでした(極端)。