ゴルフの科学者、ブライソン・デシャンボーが海外メディアのインタビューに答えて、面白い見解を述べている。彼は試合のない週はほとんどラウンドをしないというのだ。一体どういうこと?

今年の全米オープンを、ドライバーでとにかく飛ばし、ラフに負けないパワーでグリーンに乗せるという前代未聞の戦略で制したデシャンボー。

世界屈指の難トーナメントを肉体改造によるパワーでねじ伏せつつ、グリーン周りでは繊細さを失わずにショートゲームにも冴えを見せたプレーぶりは、「ゴルフの歴史を変えてしまうのでは?」という議論が巻き起こるほどのインパクトをゴルフ界にもたらした。

そんなデシャンボーが、自身の“オフの週”について語った内容が面白い。デシャンボーのオフとはあくまでも休息期間ではないようで、自身のスウィングのブラッシュアップに充てられるようだ。

デシャンボーの練習といえば、2台の計測機を同時に使用したり、グリーン上のパッティングも計測したり、練習ラウンドの真っ最中にも計測機を手放さないなど、かなり独特なもの。それはオフの期間もある意味変わらず、トーナメントのない週はゴルフをプレーすることはほぼなく、ひたすら練習場にいるのだそうだ。

画像: 試合のない週はほとんどラウンドをしないというブライソン・デシャンボ―。その理由とは?(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

試合のない週はほとんどラウンドをしないというブライソン・デシャンボ―。その理由とは?(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

その理由はシンプル。コースで打つトータルの打数と同じ球数を、練習場なら30分で打てるから、ということのよう。そして、コーチの意見や計測器の数値を見ながら、ストイックにスウィングを調整し、次なるトーナメントに備える。

ラウンドはあくまでも「1日の終わりに何ホールかする」程度だそうで、そのときは逆にスウィングのことは考えないというから言わば息抜き。

もちろん練習も大切だけど、ある程度はコースをプレーしてこそ感覚を保ち、腕を磨くことができるのでは……? というふうに思ってしまうが、“ゴルフの科学者”はこんなところでも常識を軽々と飛び越えているようだ。

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