PGAツアーの公式ツイッターに投稿されていた動画の中で、アイアンの打音について語ったのはジャスティン・トーマス、パトリック・リード、ザンダー・シャウフェレ、ビリー・ホーシェル、マッケンジー・ヒューズ、ケビン・ナ、マーク・リーシュマンといったトップ選手たち。
7名のPGAツアープロ、いずれもアイアンショットの結果として打音の違いがあることには相違ないようだが、「正しくヒットしたときの打音について説明できますか?」というインタビュアーの問いには意見が分かれた。
「僕の場合はソフトで、マシュマロのような感触、打音なんだ」(ホーシェル)
「(良い)打音は、明らかにパリッと鈍い音で、本当に重くヒットしたときに鳴るんだ」(マッケンジー)
と、具体的に説明した2選手については、真逆とも言える意見に。さらに、その他5名の選手たちに関しては、上手く言語化することはできなかった。
シャウフェレは「ヘッドスピード47m/sくらいで4、5番のようなロングアイアンを振れる人が45m/sくらいで振れば、それは違う打音になるだろうね」とコメント。たしかにヘッドスピードのみならず、使用するアイアンの種類、番手によっても打音は左右されるだろう。となると一概に「これが良い打音」と言えるものでもない。
とは言えプロたちが聞いて、良いと思う打音というものもたしかにある。トーマスは良い打音を持つ選手として、ヘンリク・ステンソンの名を挙げた。
「ヘンリク・ステンソンのアイアン動画は調べてよく見るよ。彼のアイアンショットの多くは、みんなが探している完璧な打音だ」(トーマス)
ホーシェルもトーマスに同意見。
「ステンソンの打音は、他すべてのアイアンショットを殺してしまうんじゃないかと思える。それくらいソリッドで良い打音なんだ。あとタイガー・ウッズも明らかに良い打音だよね。彼がアイアンを打っても全然うるさくないんだ」(ホーシェル)
結論としては身も蓋もないが、打音の良し悪しについてはやはり個々人の感覚的な面、端的に言えば好みによる部分が大きいというのはプロアマ問わずのようだ。しかし、その中でもステンソン、タイガーは別格のよう。二人のプレーを目にする際は、アイアンの“音”にも耳を澄ましてみよう!