ドライバーのヘッドが大型化・高慣性モーメント化してきた昨今、「ドライバーとアイアンって同じ打ち方でいいの?」という疑問の声が以前より多く聞かれるようになった。プロゴルファー・中村修に、ドライバーとアイアン、両方でナイスショットするための構え方の工夫を教えてもらおう。
まず覚えていただきたいのは、ドライバーとアイアンではクラブの「最下点」が異なるということです。アイアンの最下点はボールの先。ドライバーの最下点はボールの手前です。これにより、アイアンはダウンブロー、ドライバーはレベルからアッパーブローでボールをとらえることになります。
このように、番手によってクラブの最下点は異なり、ボールに対する適正な入射角も異なります。では、これを実現するにはどうすればいいのでしょうか。オススメなのは、アドレスでの一工夫です。
画像A左はドライバーでのアドレス、右は7番アイアンのアドレスですが、注目していただきたいのは頭の位置です。ドライバーではボールよりも左(自分から見た場合右)にあり、7番アイアンではボールの真上に頭があります。
頭の位置がスウィング中にターゲット方向に突っ込まないことが前提とはなりますが、このように、アドレスの段階で頭の位置を変えておくことで、最下点も入射角も自然に変化させることが可能です。スウィングを意識的に変える必要はありません。
スウィング軌道も、クラブの最下点も、スウィング中に意識して変えることは非常に難しい。あまり難しく考えるよりも、アドレスでの頭の位置だけ意識してみてはいかがでしょうか。