どんどんやって欲しい! 身近にプロが感じられるトーナメント
みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。コロナ渦のなか、厳しい制限がありながらも今年は様々な新しい取り組みがなされています。プロのトーナメントもそのひとつ。トーナメントの通常開催が難しい環境の中で、無観客で行うなど何とかゴルフ界を盛り上げようと各地域で対策を練りつつ、業界を挙げて活動しています。
そんな状況で今年初めて開催されたのが柏オープンゴルフ選手権。千葉県の柏市が中心となって開催しているオープン競技でプロ、アマそれぞれが参加できるトーナメントとなっています。増田伸洋プロをはじめ地元選手たちも多く参戦、推薦選手の中には稲森佑貴プロ、堀川未来夢プロの名前もあります。決勝は11月に行われ、インターネット中継も行われるそうです。
この柏オープン。予選は4回行われている(予選はすでに終了)のですが、会場となったどのコースも誰もが予約できるコースとなっており、決勝の会場となる藤ヶ谷カントリークラブも同様です。距離設定も一般的なアマチュアがプレーできる距離と同等になっており、予選会場のひとつでは全長6300ヤード弱、決勝でも6884ヤードです。
プロツアーの開催コースは数あれど、実際にプロが大会でプレーするのはツアーレベルに合わせた距離設定も長く高難度なセッティング。参考までに今年行われた国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」の大会公式サイトを見てみると、開催コース、山梨県・富士桜カントリー倶楽部のヤーデージ設定は、全長7556ヤード。同コースは通常営業時、レギュラーティの場合で全長6192ヤードですから、1300ヤード以上伸びているんです。
もちろんツアー仕様の厳しい環境で良いスコアを出すのがプロフェッショナルではありますが、その凄さが一般的なアマチュアにはイマイチ体感しにくい部分があります。でも今大会はアマチュアが普段回るような距離設定のコースをプロがラウンドする。つまり、よりプロの凄さが肌で分かるし、かつ自分のショットやスコアとも比べやすい設定なんです。
予選会に参加した方はもちろんプロのレベルの高さを感じたでしょうし、参加していない方も決勝ラウンドのインターネット配信を見たあと実際に藤ヶ谷カントリークラブでラウンドしてみれば疑似体験できるでしょう。
たとえば「○○プロとドライバーで100ヤードぐらい距離差があった」とか「パー3でアイアンの番手が3番手違った」とか、ホールごとにプロと自分のプレーとを比較しながらラウンドするだけでも楽しそうです。
上昇志向の強いゴルファーなら、たとえばドライバーの飛距離やセカンドショットの精度、バーディ数やパット数など、何か一つ自分の得意分野に絞ってプロのスコア・スタッツと“勝負”してみるのもいいかもしれません。自分が自信を持っている番手がどのくらいのレベルなのか測る物差しになるでしょうし、プロのプレーとの差から上達のヒントを見つけることもできるでしょう。
こういった自身のゴルフと重ねてプロの技術の高さや飛距離の凄さを体感できる環境は、意外と少ないと感じています。是非こういったトーナメントが増えてほしいですね。