ゴルフをしていると「なんだか今日はまったく上手く当たらない!」という日があるもの。上手い人は、そんな調子の悪い日でもスコアを崩さずまとめてくるもの。そのためにはやはりアプローチが重要になってくるわけだが……プロキャディ・伊能恵子に、調子の悪い日でもスコアをまとめるアプローチの考え方を教えてもらった。

ショットの調子が良ければパーオンして2パットでパーをとれるけど、毎回そう上手くはいかないですよね。調子が良くなくてもスコアをまとめていくためにはやっぱりアプローチとパターが重要です。

プロの場合はパーオンする確率が高いけど、傾斜やコースの状況によってバンカーに入ることも、グリーン手前にこぼれることだって何ホールかはあります。だけどそれをきっちり寄せて入れることができるから、あのスコアで上がってくるんです。

画像: プロがスピンや高さで止めるアプローチはカッコいいが……(撮影/増田保雄)

プロがスピンや高さで止めるアプローチはカッコいいが……(撮影/増田保雄)

たとえば80台でプレーできるアマチュアゴルファーの場合、調子が良くてパーオン率50%いくか、いかないか。半分以上のホールでアプローチで寄せることになります。オススメは、やっぱり転がしや、ピッチ&ランのアプローチです。

先日の日本女子オープンでの原英莉花ちゃんと小祝さくらちゃんの優勝争いはご覧になりましたか?原英莉花ちゃんが最終日の13番ホールでピン左手前からチップインバーディをとりましたが、このとき選択したのがランニングアプローチ。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

プロはスピンで止める球とか高く上げる球のイメージがあるかもしれませんが、英莉花ちゃんがやったように転がしを選択することは多いんです。PGAツアーになると上げて寄せてカップインという場面も目にしますが、日本の試合でグリーン周りからチップインバーディをとるのは大体が転がして寄せるピッチ&ラン、ランニングアプローチです。

もちろん、バンカー越えのアプローチで上げるしかないというときはもちろん上げるアプローチを選択するということはあると思いますが、まずは転がして寄せられないか?と考えるほうがスコアはまとまりやすいと私は思います。

トーナメント中継やYouTubeなどを見ても、グリーンをこぼしてしまった場合はピッチエンドランや転がしで寄せているプロが多いと思います。プロのプレーを見る際は、スウィングだけではなく、どんなアプローチを選択しているのかというところに注目してみてはいかがでしょうか。

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