全米オープンを圧倒的な飛距離で制したブライソン・デシャンボー。今週、全米オープン以来にツアーに姿を現した“ゴルフの科学者”は、マスターズで48インチのドライバーを投入することを示唆した。

マスターズでの投入に向けて48インチを調整中

PGAツアーの公式ツイッターに、驚くべき動画が投稿されている。それはツアーの練習場の風景。何人かの選手が一列に並んで練習をしている姿をカメラが捉えたかと思うと、そのカメラは一気に選手たちのはるか後方に向きを変える。すると、そこには40ヤードも後ろからドライバーを打っているデシャンボーの姿が……というもの。

肉体改造に成功し、ロフト5.5度の極端なスペックのドライバーで圧倒的な飛距離を手に入れた彼にとって、もはやPGAツアーの広大なドライビングレンジすらも狭くなってしまったようだ。まさに、規格外だ。

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そして、もしかしたら来年はさらに後ろに下がって練習をしなければならないかもしれない。というのも、11月のマスターズで48インチのドライバーを投入することを示唆しているからだ。

デシャンボーは、その新たな武器について「マスターズまでは使うつもりはない」としながらも「48インチのドライバーを使えるようになること、そしてそれがコースで自分になにをもたらすかを楽しみにしているよ」とニヤリ。

「すごく上手くいっている。48インチのドライバーを使うこと、使い続けることは、きっとアドバンテージをもたらすはずだ。解決しなければならないことはいくつかあるけど、きっと驚くべきことになるよ」(デシャンボー)

画像: 11月に開催するマスターズで48インチのドライバーを投入することを示唆するブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

11月に開催するマスターズで48インチのドライバーを投入することを示唆するブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

デシャンボーの飛距離は2020年シーズンの数字で平均322.1ヤード。これはPGAツアーでトップの数字だ。45.5インチのドライバーシャフトを2.5インチ伸ばせば、その分だけヘッドスピードは上がり、飛距離も確実に伸びる。一体どんな数字を叩き出すのか、想像もできない。

ただもちろん、ドラコン競技で用いられるようなドライバーは安定度に欠けるのは想像に難くないが、そこはデシャンボー。その問題もアッと驚くアイデアで解決させそうな気がする。

今週の試合では、パー5はもちろんすべて2オン狙い。パー4のうち4つはワンオンを狙っていくという。

48インチのドライバーを使いこなせるようになったとき、デシャンボーにとって、地球上のほとんどのコースは“狭すぎる”なんてことになってしまう、かも。

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