全米オープンでの圧巻の勝利で世界中をあっといわせたブライソン・デシャンボーが3週間ぶりに出場したシュライナーズホスピタル for チルドレンオープンで首位発進。全米オープンのように厳しいセッティングの我慢比べも、今大会のように100人以上がアンダーパーをマークする伸ばし合いの展開でも自在に強さを見せつけている。

プライベートのゴルフはほぼゼロ。ひたすら練習場とジムで過ごす

大会初日はツアー屈指の飛ばし屋キャメロン・チャンプ、マシュー・ウルフとのラウンドとなったデシャンボー。飛距離的には抜きつ抜かれつだったが結果はデシャンボーが62、チャンプが67、ウルフが68とデシャンボーの完勝。

2シーズン前のドライビングディスタンスナンバー1、チャンプは「ブライソン(デシャンボー)をアウトアウトドライブすることばかり考えていたら、スコアメイクがおろそかになってしまった」と苦笑い。

チャンプが1位だった2シーズン前、デシャンボーのドライビングディスタンスは34位。それが昨シーズン突如筋肉の鎧を身にまとった彼は20ヤード近く平均飛距離を伸ばし322.1ヤードでトップに躍り出た。

画像: 年間通してプライベートゴルフはほぼゼロだというブライソン・デシャンボー(写真は2020年はWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

年間通してプライベートゴルフはほぼゼロだというブライソン・デシャンボー(写真は2020年はWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

「飛距離はゴルフの大きなアドバンテージ。以前はなかったパワーを身につけたことでゴルフがすごくやさしくなった」とデシャンボー。

「このコースのパーは67(実際は71)くらいが妥当な気がする。もし69や70打ったら、すごく叩いてしまった気がしたと思う」。事実彼は水曜日に行われたプロアマ大会で59をマークしているのだからこの発言も頷ける。

大会前にゴルフドットコムが行ったインタビューでデシャンボーはプライベートのゴルフは「年間を通してもほぼゼロ」と答えている。

その理由がいかにもマッドサイエンティストらしいのだ。「1ラウンド4時間で65回とか67回しか球を打つことはできない。それに引き換え練習場なら4時間で300球前後打てる。ラウンドするのはもったいない。それよりレンジでさまざまな課題に取り組んだりジムで体を鍛えたりしたい」。

試合会場での練習ラウンドもときには飽きて「5ホールで切り上げてしまうこともある」。それよりも練習場でどれだけ正確に自分が思った通りのショットを再現できるかに時間を費やしたいのだ。

コースは飽きて練習場は飽きない? そのメンタリティがそもそもゴルファーというより科学者。
全米オープンに続く2連勝なるか腕前拝見といきたい。

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