“ゴルフの科学者”ことブライソン・デシャンボーが、肉体改造による飛距離アップに続き、パッティングにも変革を起こそうとしている。なんと正方形の横断面を持つパターシャフトの開発を進めているというのだ。

“ゴルフの科学者”ブライソン・デシャンボーが“新たな実験”を開始した。海外メディアが報じたところによると、パートナーシップを結ぶシャフトメーカー「LAゴルフシャフト」とともに、正方形の横断面を持つパターシャフトの開発・テストを進めているようだ。

画像: “ゴルフの科学者”ブライソン・デシャンボー、今度は“正方形のパターシャフト”開発に取り組んでいるようだ(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

“ゴルフの科学者”ブライソン・デシャンボー、今度は“正方形のパターシャフト”開発に取り組んでいるようだ(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

実はデシャンボー、以前にも正方形のシャフトを使用した経験があり、その感触に好印象を持っていたのだという。

パターシャフトに限らず、多くの一般的なシャフトは中空で円筒状の形状をしており、その横断面も円形となっている。これを正方形にすることで、円形のシャフトと比べて慣性モーメントがわずかに高く、たわみも少なくなるという。ちなみにもちろん、ルールの範囲内でのテストだ。

「挙動をさらに安定させ、たわみを少なくし、より良い打ち出しとスピードコントロールの実現を可能にする」というのがデシャンボーが正方形シャフトをテストする理由のようだ。それにしても、次から次へとよくぞアイデアが生まれてくるものである。

正方形シャフトはまだテスト段階ではあるが、引き続きテストを重ねていくそう。ちなみにこの正方形シャフトは、デシャンボーが「ゴルフ規則の下で」と言う通り、ルールの範疇に収まった仕様となっている。

ゴルフ用具規則のシャフトに関する項目を要約すると、シャフトはどの方向から見ても同じ曲がり方、ねじれ方をする性質を持っていなければならないとある。それを満たしていれば横断面の形状に制限はないというわけ。

近々ではさらなる飛距離アップのために48インチシャフトのドライバーをテストしていることも公言していたデシャンボー。パットでも革新を起こせるか、“実験”の行方に引き続き注目だ。

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