「そっちを狙うつもりじゃなかったのに~!」セカンドでピンを狙って打った球はピン左のバンカーへ。そこから寄らず入らずダボ……こんな経験はゴルファーならあるあるだ。プロキャディ・伊能恵子にスコアアップするためのマネジメント術を教えてもらった。

アマチュアゴルファーと一緒にラウンドしていると、ロングアイアンやユーティリティでもピンを狙う方が多いように感じるんです。これがグリーンからこぼれて、アプローチで寄せワンができたら、ナイスプレー! だけど、無理に狙ってグリーンをこぼすくらいなら、グリーンセンターから10メートルのバーディパットを打てるほうがいいに決まってますよね。

たとえば、7番アイアンから上の番手(6番、5番アイアン、ユーティリティなど)って距離もバラツキやすいし、曲がり幅も大きくなりますよね。その分だけグリーンに乗る確率が下がって、乗らなかったときのアプローチも難易度が高くなる可能性もある。それでもピン(ピン方向)を狙ってしまうのはとてもリスキーだと思うんです。

画像: あなたは自分の狙える距離を把握している?(撮影/渡辺義孝)

あなたは自分の狙える距離を把握している?(撮影/渡辺義孝)

ピンがあるとどうしても狙いたくなる気持ちはわかりますが、セカンド地点から150~200ヤード残っているときは、ピンを狙うのではなくてセンターを狙って、乗らなかったとしても寄せやすい安全なところを選ぶべきだと私は思います。だって、そのほうが自分自身にプレシャーをかけないでプレーできるんですから。ピンのサイドに外すと、難しいアプローチが残りますしね。そういったリスキーな部分を自分のマネジメントで減らしていくのはとても大事です。

このように距離があるセカンドを打つときは「とりあえずグリーンに乗せよう」と左右に多少ミスしてもいいように保険をかけて、グリーンセンターを狙うが大正解。だけど、80台でプレーするゴルファーが「さらにスコアアップしたい」と考えているのなら”自分がピンを狙っていける距離”を把握することがひとつ大事なマネジメント法だと私は思います。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

冒頭で述べたように150~200ヤード先のピン(ピン方向)を狙うにはプロのように毎日練習して、精度を高めないと難しいです。だけど、100ヤードをピッチング、または52度ウェッジで打つのはどうでしょうか?

80台でプレーするゴルファーの場合は、ある程度のショット力を持っていて、大きく曲がってしまうことは少ないと思います。だからこそ、すべてにおいてピンを外したセンター狙いではなくて、7番アイアンより下の番手ではピンをしっかり狙ってスコアアップを目指してみてはいかがでしょうか。

それをコースで実践するためには練習場で”自分がピンを狙える距離”を把握することから始めてみるといいかもしれません。練習場の100ヤード、150ヤードの旗竿をターゲットに向かって打っていく、そこで何ヤードまで正確に打てるのかを確認してみるといいと思いますよ!

画像: 里崎智也、170ヤードをライン出しでピタッ!小澤美奈瀬が教えるスコアを伸ばすライン出しショットの習得法 youtu.be

里崎智也、170ヤードをライン出しでピタッ!小澤美奈瀬が教えるスコアを伸ばすライン出しショットの習得法

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