シャフトが軽すぎるケースが多い
やさしいはずのユーティリティでミスが出るのなら「軽すぎるのが原因かもしれません」と石井氏。
「ほとんどのクラブメーカーさんのユーティリティ用の純正カーボンシャフトは、重量が50~60グラムと軽量ですよね。仮にドライバーが50グラムのシャフトであれば、ユーティリティは70グラム台くらいのシャフトでないと、クラブの流れに偏りができてしまうんです」
だからこそ「シャフトを見直してほしい」と石井氏はいう。クラブは基本的に、番手が下がるほど短く、重くするのが振り心地を揃えるための基本となる。ドライバーと同じ、あるいはドライバーより軽いシャフトが入っていたら、それは“軽すぎ”ということになる。一部のユーティリティは純正でスチールシャフトが用意されている場合もあるが、「それだと高さが出ない可能性がある」(石井)というから悩ましい。
石井氏がフィッティングしているなかで、ドライバーとアイアンのスペックは合っているが、ユーティリティのスペックは合っていないというケースは少なくないそうだ。それだけに、ユーティリティが苦手だというゴルファーはもしかしたらリシャフトを行うことできっかけをつかめるかもしれない。
また、ピンのG425のハイブリッドのように、カーボン3種類、スチール3種類、重さは50グラムから110グラム台まで選べるというモデルもあるから、そもそも購入時にシャフトの重さにも気を配るのがいい。
ユーティリティは多くの場合セカンドショットで手にすることの多い番手。それだけに、ドライバーと振り心地を揃えることが重要となる。ナイスショットを放つには、クラブのスペックも小さくない役割を果たしている。まずは、自分のユーティリティーのシャフトの重さを把握するところから、はじめてみてはいかがだろうか。