寒い季節にオススメのチューンを聞くと、「方法は3つあります」と石井氏。どんな方法だろう?
「ひとつ目はヘッドに鉛を貼るということ。冬場は厚着になることもあってヘッドスピードが夏場より2m/s下がると言われていて、その分シャフトを硬く感じてしまうんですよね。もちろんシャフトを柔らかくすることはできないんですけど、柔らかく感じさせることはできて、そのひとつがヘッドに鉛を貼って重たくして、ヘッドを効かせるというチューニング法なんです」
というわけでヘッドに鉛を貼るのがひとつめのオススメチューン。だが、それにより総重量が増し、振り遅れが生じるケースもある。そういうタイプのゴルファーには、別の方法がオススメ。
「重くなると振り遅れるというゴルファーには、グリップを軽くしてヘッドを効かせる方法がオススメです。たとえば50グラムのグリップを使用している場合は45グラムのグリップと5グラムだけ軽いグリップに差し替えることで、総重量が落ち、ヘッドが効くのでシャフトが柔らかく感じることができます。シャフトの硬さを示す振動数の数値自体は変わらないので、本当に感覚的なところの変化ではありますが、振り心地は変わってくると思いますよ」
最後に究極的にカンタンな冬場の対策は、「ボールを変えること」だという。
「冬のゴルフではいつも使用しているものより柔らかいボールを選ぶと、飛距離のロスは感じにくいと思いますよ。たとえば僕は普段ブリヂストンの『ツアーB X』を使用していますけど、冬場は『ツアーB XS』や『ツアーB JGR』を選んでいます」
このようにクラブやボールにほんのわずかな変化をもたらすことで、冬場でも飛距離のロスを最小限に留め、楽しくプレーできるはず。みなさんも一度試してみていかがだろうか。