ブリヂストンゴルフのニューアイアン「ツアーB 200MB」「201CB」「202CBP」の3モデルを、 ギアオタク店長ことクラブフィッター・小倉勇人が試打! 3モデルでどう違うのか、その性能を確かめた。

“一枚もの”の魅力! マッスルバック「ツアーB 200MB」

ブリヂストンゴルフのツアーB Xシリーズが先日新製品を発表。ドライバーからFW、UT、そしてアイアン、ウェッジとフルラインアップでのリニューアルとなった。

その中でもアイアンは3タイプのヘッドを用意し、ゴルファーがアイアンに求める性能に合わせて設計されているという。それぞれがどんなゴルファーに向けたモデルで、どんな仕様になっているのか。クラブフィッターの小倉氏に、実際に3モデルを打ち比べてもらった。

画像: ツアーBアイアンのニューモデル。左から「200MB」、「201CB」、「202CBP」

ツアーBアイアンのニューモデル。左から「200MB」、「201CB」、「202CBP」

まず、限定500モデルのマッスルバック、ツアーB 200MBアイアンについては「まさにボールを操るために設計されたモデルです」と小倉氏。

「素材は軟鉄のみのいわゆる“一枚もの”ですのでフィーリングや情報のフィードバックなどにも優れています。他メーカーのモデルで言うならテーラーメイドのP7MBやタイトリストの620MB、ミズノのJPX921ツアーなど、“ザ・マッスルバック”みたいな性能ですね。その反面、打点のミスに対する飛距離ロスは大きめです」(小倉氏)

画像: ブリヂストンゴルフ「ツアーB 200MB」

ブリヂストンゴルフ「ツアーB 200MB」

それもあってか200CBは「ある程度芯でボールを捉えることができるゴルファーが使用する前提で設計されている印象です」と試打した小倉氏は語る。

「懐が狭く、ブレードも細めでとにかく操作しやすそうな形状をしています。操作性は文句なしですね。技術があるゴルファーほど自由自在に操作できるでしょう。あと意外だったのが、飛距離は意外と出ること。後述する201CBと比べても2~3ヤードぐらいしか差を感じませんでした」

とくに小倉氏が気に入った点は打感と打音だ。

「打感が素晴らしい。芯で打ったときは乾いた音で柔らかい感触が味わえ、芯を外すと音と感触でしっかりとどこで打ったかを教えてくれます」

前述の通り操作性に特化したモデルなので「1発1発弾道を作っていく上級者ゴルファー向けの性能だというが、その一方で「上昇志向の強いゴルファーにもオススメしたいです」と小倉肢は言う。

「操作性が高いということはスウィング通りのミスが弾道に表れるので、スコアではなく、技術を早く身に着けたいと考えるなら最も効果的なアイアンだとは思います。もちろん、最初のうちは多少の忍耐が必要になるでしょうが」

鍛造キャビティの「ツアーB 201CB」

ツアーB 201CBは鍛造キャビティのモデル。3モデルの中では中間的な立ち位置だが、その性能のバランスは「アスリートゴルファーの求めるど真ん中のモデルと言っても過言ではないです」と小倉氏。

「ヘッドは小ぶりで抜けも良く、操作性も適度に持ち合わせながら、キャビティ部分による重量配分で打点のミスにも強くなっています。こちらも200MB同様、素材には軟鉄のみを使用し、フィーリング面を重視つつ、番手別設計によって操作性とミスへの許容性を両立した仕上りになっていますね」

画像: ブリヂストンゴルフ「ツアーB 201CB」

ブリヂストンゴルフ「ツアーB 201CB」

ヘッドサイズが小ぶりとは言え、適度なブレード長で構えたときのプレッシャーも感じづらいような見た目にもなっている。

また、201CBは近年の鍛造キャビティモデルの中でも「ロフトが7番で31.5度とあまり立っていない、珍しいアイアン」だという。

「大体ロフトを立たせて飛距離性能に寄せてしまうんですよね。201CBと似たようなモデルはスリクソンのZX7やタイトリストの620CBくらいでしょうか」と小倉氏。

「打ってみると、しっかりとした操作性がありつつも、程度は強くないですが確実に打点のミスによる飛距離ロスを助けてくれている感じです。つかまりはニュートラルで安定して狙ったゾーンにボールを運べます。自分のテクニックを生かしつつ、ミスをできるだけ小さくしたいといった試合などで戦うゴルファーにはピッタリでしょうね」

操作性とミスへの許容性が上手くバランスが取れている201CBを「上級者にも、上手くなりたいと考える初中級者どちらにもオススメできるモデルです」と小倉氏は評した。

ポケットキャビティのやさしさを持ちつつアスリートも満足できる「ツアーB 202CBP」

3モデル目のツアーB 202CBPはポケットキャビティ構造を採用したやさしめのモデル。

「ボディには軟鉄を使用しつつ、フェース素材にいわゆるバネ鋼を使ったポケットキャビティで飛距離と直進性、ミスへの許容性を高めた仕様になっています。似ているモデルで言うと、スリクソンのZX5は同じくバネ鋼のポケットキャビティですよね。ミズノのJPX921ホットメタルも似た性能です。適度なヘッドサイズで見た目のやさしさも演出しつつ、アスリートも満足できる形状を持っているモデルですね。ボディに軟鉄を採用することでライ角も調整できますし、フィーリング面でも効果があります。アベレージゴルファーが求めるニーズをうまく消化しながらアスリートも使える仕上がりになっていると言えます」

画像: ブリヂストンゴルフ「ツアーB 202CBP」

ブリヂストンゴルフ「ツアーB 202CBP」

202CBPの主な長所としては「直進性の高さと弾道の高さ」だ。

「飛距離も200MBと比べると1番手ぐらい飛びますね。少々打点にズレが合っても弾道に差が出にくかったです」

アスリートモデルとしてはややつかまりが大きめだが「直進性が高いぶんフックになりづらいのも良い」と小倉氏。「さすがに操作性は最低限といったところですが、フェースの管理は受け付けてくれますね」。

小倉氏の202CBPに対する評価は「技術が高いゴルファーが使えるやさしいアイアン」もしくはと「やさしいアイアンが欲しいけど、それなりに操作もしたいといったゴルファー向けの性能」だという。

3モデルともアスリート向けを軸に据えながらも三者三葉の味付けがされたツアーBのニューアイアン。ぜひ一度試打してみてはいかがだろうか。

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