松山英樹といえば、やはり世界最高峰のアイアンショットが注目されがちだが、先日PGAツアー公式サイトが「ヒデキ・マツヤマがグリーン周りのマスタークラスを開催」というコメントともに、松山のアプローチ動画集を投稿。今週のマスターズでもカギを握りそうな松山のショートゲームに改めて注目してみた。

打ち方やクラブを変えて弾道を自在に操る

動画はマスターズ前週に開催されたヒューストンオープン3日目のもの。グリーン周りからロブショットでチップインを奪ったかと思えば、ピッチ&ランでもカップイン。ピンに当たって止まるチップイン未遂のショットも含め、球の高さとスピン量が絶妙にコントロールされたショットを次から次へと放つ様子がまとめられている。

画像: ヒューストンオープンを2位タイで終えマスターズに臨む松山英樹(写真は2020年の全米オープン 写真/USGA)

ヒューストンオープンを2位タイで終えマスターズに臨む松山英樹(写真は2020年の全米オープン 写真/USGA)

豪快なドライバーショット、世界トップクラスのキレを持つアイアンだけでなく、やはり日本のエースはグリーン周りのテクニックもすごい! と目を奪われるような内容だ。動画をウォッチしたプロゴルファー・中村修は、改めて松山の技術に舌を巻く。

「スピンコントロールが自由自在ですね。入射角が鋭角過ぎずにフェースに乗せて運ぶように打っています。すごいのは、すべて異なる打ち方でクラブも状況に合わせて選択しているように見える点です。たとえば60度のウェッジであればフェースの開き度合いと打ち出しに合わせたフォローの高さで球筋を打ち分けています。脚を使い、体幹部を回転させることでクラブをコントロールしているので、ヘッドスピードを自在に操り距離感を合わせられるのでしょう」

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PGAツアーの部門別データを見ても、ストローク・ゲインド:アラウンド・ザ・グリーン(グリーン周りのショットのスコアへの貢献度を示す指標)は32位と良好。今週のマスターズでも、オーガスタナショナルゴルフクラブのグリーン周りで“マスタークラス”を披露することができるだろうか。

日本のエースの戦いぶりに注目だ!

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