スコアマネジメントする上では“駆け引き”がひとつ大事なポイントになりますが、これは状況によって沢山ありますし、駆け引きを意識しましょう!と言われてもピンとこないゴルファーが多いと思うんです。
そこで私がみなさんに覚えてもらいたいのは“ティショットの駆け引き”この1つが重要です。
たとえば、330ヤードの短いミドルの場合、ティショットで200ヤード飛ばせたら、セカンドは130ヤードと十分にグリーンを狙える距離なわけですから、正直、ドライバーで打つ必要はないと思うんです。だけど、多くのゴルファー少しでも距離を稼ごうとドライバーを選び、そこからミスにつながってしまうケースが多いように感じます。
だからこそ、ティショットで打つべきクラブは「絶対ドライバー」ではなく、状況によって判断してもらいたいと私は思うんです。
何ホールかラウンドしていると「今日は右に曲がる」「左にしか行かない」というように自分のその日の傾向が見えてきますよね。その傾向から、ティーイングエリアに立ったときに「ドライバーでいったら曲がりそうだな」と感じることもあるはずです。そういうふうに、ドライバーへの不安を抱えたときに3番ウッドや5番ウッドで刻める勇気を持てるかどうかが、スコアアップのためのひとつのポイントになるわけなんです。
ゴルフはミスするスポーツですから3番ウッドや5番ウッドで打ったからと言ってミスすることもあります(笑)。そういう結果から「やっぱりドライバーを持てばよかった」というゴルファーは多いけど、それはあくまでも結果論で、ミスしたなら後日練習すればいいだけの話なんです。
短いミドル、ドライバーを必要としないホールで3番ウッドや5番ウッドを選択するということがすごく大事です。トーナメント中継を見ても、プロたちはドライバー以外のクラブで打つことがよくありますよね?スコアを作るという部分を強化していきたいのであれば、刻むべきところは刻むという「駆け引き」を鍛えていく必要があると私は思うんです。